ニューモデル

ジュネーブショー2017 名前は伝統の“頭文字「V」” アストンマーティンが新型スーパーカー「ヴァルキリー」を出展

アストンマーティンは、レッドブルと共同開発したハイパーカー、コードネーム「AM-RB001」の正式名称を「Valkyrie(ヴァルキリー)」に決定したと発表、ジュネーブショー2017に出展した。

 

70年の伝統を未来へ繋ぐ名称

 

ヴァリキリーという名前は、アストンマーティン「Vカー」の系譜を受け継いでいる。頭文字がVの車名は1951年のVantage(ヴァンテージ)から始まる。この名称は、当時生産されていたDB2とハイパフォーマンスな派生モデルを区別するために採用された。初代ヴァンテージの最高出力は標準仕様の105psから125psに引き上げられ、パフォーマンスと魅力が高められていた。なお、ボディサイドにヴァンテージの専用バッジが与えられるのはDB5からとなる。

 

以来2005年まで、ヴァンテージの名はモデルラインの中でもっともポテンシャルの高いモデルに使用されてきた。2005年には独立したモデル名として使われるようになり、今日までの12年間にV8およびV12エンジンを搭載したラインナップが完成。アストンマーティン史上最も成功したモデルシリーズに位置付けられている。

 

そのほかにも「Virage(ヴィラージュ)」「Vanquish(ヴァンキッシュ)」、そして火の神の名前に由来する「Valcan(ヴァルカン)」が由緒ある「Vカー」の系譜をいまに伝えている。初代ヴァンテージの登場からほぼ70年が経過し、これまで特別なモデルだけに許されてきた伝統を、このヴァルキリーが受け継ぐことになる。

 

0309_AstonMartin-Valkyrie_03

 

アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレック・ライヒマンは次のように説明している。

 

「ヴァルキリーという名称は、究極のアストンマーティンを示すだけでなく、ハイパーカーとしてのデザイン、エンジニアリング、パフォーマンスの究極的表現という意味においても、そのドラマ性を完璧に言い表しています。アストンマーティンの車名には、深い意味が込められています。まず、刺激的でワクワクする響きを持っていなければなりません。車名そのものがストーリーを語り、104年の歴史とヘリテージを垣間見せなければならないのです。ヴァリキリーは非常に特別なクルマのため、特別な名称がふさわしいと考えています。アストンマーティンが持てるすべての叡智を傾けて製作する、一切の妥協がないクルマです。力と誇りを連想させ、神に選ばれたことを連想させる名称は示唆に富んでおり、ごくわずかな幸運を持つ方だけが経験できるクルマに相応しいものです」。

 

ヴァルキリーは、名称こそ古代神話に由来するが、最先端テクノロジーが随所に応用されている。レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズやプロジェクトパートナーのAFレーシング、そのほか世界有数のテクノロジーパートナーの協力により、アストンマーティン・ヴァルキリーは、その名に劣らぬハイパフォーマンスで世界を驚かせるに違いないと、彼らは胸を張る。

 

 

注目の記事
注目の記事

RANKING