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新車が約2万円で販売中! BMWのホモロゲモデル「3.0CSL」のミニカーがリアル過ぎる!

1960年代後半、BMWは小型2ドアセダン2002によってツーリングカー選手権で好成績を収め、高級かつスポーティなブランドイメージを確立しつつあった。攻勢を強めるBMWは、1967年には直列6気筒2,800ccエンジンを搭載したセダンをリリース。高級サルーンというメルセデスの牙城への侵攻を開始した。

その2ドアクーペ・バージョンが3.0CSLの直接の祖先とも呼べる2800CS。グランサルーンという同社にとっての新ジャンルへのチャレンジであった。デザインは、ベルトーネのチーフデザイナーを務めていたガンディーニが担当したことでも記憶されている。

ボディは2000/2000CS系をベースにしていたが、より大きな直列6気筒エンジンを搭載するため、オーバーハングが大きく取られた。吸気系は、ツイン・キャブレターとインジェクションの2タイプが販売された。2800CSによりGTカーとしての名声を確立したBMWが、1971年に更なる高性能化を目指してリリースしたのが3000CS。ボア×ストロークを89.0×80.0mmに拡大した2,985ccエンジンを搭載していた。

ホモロゲ―ション・モデルの3.0CSLはアルミ化で軽量化が図られていた

2002でツーリングカー選手権で好成績を残していたBMWだが、更なる成功を目指して6気筒エンジン搭載車の投入を決意。そのホモロゲ―ション取得のために製作されたのが、3.0CSLだ。GTカーがベースのため大幅な軽量化が求められた。左右のドア、ボンネットフード、トランクリッドはアルミ製に、またリアウィンドウはアクリル製に変更。さらにパワーウィンドウを廃すことで、ベースモデルから200kgもの軽量化を実現していた。ちなみに車名に加えられた「L」はドイツ語でLeicht=軽量を意味する。

また当時のホモロゲモデルらしいアグレッシブなエクステリアも、今となっては懐かしさを感じさせる。フロントとリアに装備したスポイラーのほか、ボンネット上(左右)には整流板を、また前後オーバーフェンダーを装備していた。

この3.0CSLをベースにレーシングモデルが製作された。そして1972年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースで優勝。翌年にはヨーロッパツーリングカー選手権タイトルを獲得。BMWが目論んだ通りの成績を収めることに成功した。

さて、そんなサクセスストーリーを持つBMW 3.0CSLだが、ホモロゲモデルゆえ、その生産台数はわずか1,000台程度と言われており、売りに出ることがあればニュースになるほどの希少車である。

しかし……そんなBMW3.0CSLの新車が、わずか約2万円で購入できるのだ。耳を疑いたくなるだろうが本当の話。もちろん、ミニチュアカーだが……。

BMW3.0CSL_02

この1/18ミニチュアカーの3.0 CSLが、実によくできている。製造は、以前ご紹介したBMW M1 のミニチュアカーと同じく、1981年に香港にて創業したWan Ho Industries社だ。ホモロゲモデルらしいエクステリア各部を忠実に再現しつつ、オーバーハングの長いボディを実に上手くモデル化している。ホイールやフロントグリルといったクルマ好きが気にするポイントも納得の仕上がりだ。それもそのはず、本ミニチュアカーはBMW AGによる認証と品質チェックをクリアした「BMWコレクション」のアイテムなのだ。

実車を手に入れることは容易ではないが、こんなミニチュアカーを飾って楽しんでみてはいかがだろう。 価格は税込2万1,708円となっている。

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