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トヨタが定額制サービス「KINTO」などモビリティサービスを具体化

ディーラーでのカーシェアリングを開始

トヨタ自動車が新たなモビリティサービスとして「愛車サブスクリプションサービス」と、ディーラーでのカーシェアリングを開始する。毎月定額の料金を支払うことで好きなクルマを選んで乗れる(借りられる)というサブスクリプションサービスは、孫悟空の筋斗雲から取った「KINTO」と名付けられ、2019年から開始。金額等などはこれから詰めていくというが、カーリースと同じく税金や保険、整備料金を込みで月額料金が決められることになる。

もうひとつのカーシェアリングはディーラーの試乗車など約4万台を対象に貸し出す形を想定しており、現時点で国内最大のカーシェアリングであるタイムズカープラスの約2万3000台を上回る規模となる。都市部ではコイン駐車場を活用する既存シェアリングのほうが小回りが効いて使いやすいかもしれないが、地方部では有利となりそうなディーラー起点のシェアリングがどこまで受け入れられるのか、興味深いところだ。

場合によってはサブスクリプションサービスのほうが購入より高くつくケースも考えられるが、さまざまなトヨタ車に次々と乗れるKINTOに魅力を感じる人も少なくないだろうし、このサービスがのちのちトヨタ車の購入につながる期待もある。巨大企業トヨタが資本力を生かしてどんなサービスを展開してくるのか。既存モビリティサービスや他の自動車メーカーの方向性に大きな影響をおよぼすことは間違いないだろう。

ル・ボラン 2019年1月号より転載

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