街道ひとくちメモ
東海道の御油宿と浜松宿の間で、浜名湖北側へ大きく迂回する脇街道。もともとは本坂通りと呼ばれていた。現在、国道362号などの通称として使われているが、かつての姫街道の引佐峠越えの前後は、国道362号ではなく奥浜名オレンジロードがなぞっている。
トラベルガイド
01【泊まる】
東海道で唯一残る旅籠
大橋屋(おおはしや)
大橋屋の創業は慶安2年(1649年)、現在の建物が建てられたのは享保元年(1716年)。夕食のあとには19代目となる当主の青木一洋さんが時間の許すかぎり昔話を聞かせてくれる。夕食に東海道の定番料理・とろろ汁が付くのもうれしいところ。もし予約時に空いていれば、あの松尾芭蕉も滞在したと伝えられる表通り側の2階に泊まりたい。
●1泊2食付10,500円から/豊川市赤坂町紅里127/0533-87-2450
02【見る】
幕府が整備したマツ並木
御油の松並木(ごゆのまつなみ)
東海道と姫街道の分岐点『追分』があったのが、赤坂宿からわずか16町(1. 7km)東にある御油宿。ここの松並木は慶長9年(1604年)、徳川幕府が植林したもので、いまは国の天然記念物に指定されている。赤坂宿ほど古い建物はないものの、御油にも鉄道開通前の繁栄を伝える商店や酒蔵が軒を連ねている。
●豊川市御油町並松/0533-88-8035(豊川市生涯学習課)
03【浴びる】
浜名湖畔でちょっとひと休み
かんぽの宿・浜名湖三ヶ日(かんぽのやど・はまなこみっかび)
旅の途中には温泉に立ち寄りたい人も多いだろうが、東海地方は意外なほど温泉が少ない。そんななかにあって日帰りでも気軽に入浴できるのが、かんぽの宿・浜名湖三ヶ日の温泉。広い内湯と開放的な露天風呂がある。近くには浜名湖レイクサイドウェイもあり、浜名湖北岸をぐるっと一回りしてみるのもいい。もちろん宿泊も可能で、各種プランを豊富に用意。
●日帰り入浴600円(10:30-20:00受付終了・清掃のため木曜午前中は閉鎖)/浜松市北区三ヶ日町都筑2977-2/053-526-1201