清水和夫のDST

高級サルーンとしての方向性が挙動変化に表れたホンダ・レジェンドとレクサスLS500h対決の結果は【清水和夫のDST】#91-4/4

LS500はステアリング系のダイレクト感がもう少し欲しいところ

LEXUS LS500h F SPORT
●操縦安定性:★★★☆☆
●平均通過速度:72.18km/h(2回平均)

2.3トンのウェイトを持つレクサスLS500hだけに、その車体重量が及ぼす挙動変化に一抹の不安を抱いていたが、実際レーンチェンジをした際の挙動は実に安定していた。スポーツ+モードではVDIM(ESC)の介入が遅れるので車速は高まり、その結果、アンダーステア気味となって、フロントタイヤのグリップが足りず、最終的にステアリングの舵角が増すので、ドライビングが難しくなってしまう。もう少し舵の効きを高めてほしいところだ。従来どおりのショーファーカーならば満足であろうが、LS500はドライバーズカーを目指して開発されたのだろうから、ステアリング系のダイレクト感がもう少し欲しいところである。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2018年8月号より転載

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