清水和夫のDST

マツダCX-8が履いているタイヤの差はあれどストッピングパワーはプジョー5008より優勢か!?【清水和夫のDST】#92-2/4

履いているタイヤの差はあれどストッピングパワーはCX-8が優勢

MAZDA CX-8 XD 2WD L PACKAGE

加速:0.26G(★★★★☆)/ 減速:1.04G(★★★★☆)

2.2L直4ディーゼルターボは、マツダの主力ユニットであり、CX-8から新スペックが与えられ、最大トルクは450Nmに高められた。そのため、大きなボディをものともしない加速力を発揮し、パフォーマンスとしては十分だった。6速トルコンATとの相性は良く、エンジンは高回転域まで使えるが、できればクロスレシオの7速もしくは8速への多段化が望まれるところだ。ブレーキ性能には期待していなかったが、剛性感のある踏み応えで、初期のビルドアップも良好。ストッピングパワーは期待値以上で、いざという時に頼りになる。100→0km/h加速からの制動距離(ウェット路面)は39.5m。

PEUGEOT 5008 GT Blue Hdi

加速:0.29G(★★★★☆)/ 減速:0.98G(★★★☆☆)

プジョーの定番となる2ディーゼルターボを搭載する5008GT。トルク的にはCX-8に及ばないが、車重はCX-8よりも軽いため、感覚的には十分な加速フィールが得られる。気になったのはブレーキ性能。初期の制動力が不足気味で、強く踏み込んでいかないと、しっかりとした減速Gが得られなかった。とくに冷間時の効きが甘い。コンチ・クロス・コンタクトLX2というオールシーズンタイヤを履いており、少なからずその影響もあるだろう。ウェット路面ではまずまずの性能だと感じたが、直線制動ではサマータイヤに分がありそうだ。100→0km/h加速時の制動距離(ウェット路面)は43.1m。

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2018年9月号より転載

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