GLBの走りは期待以上の完成度だ
新型GLBはGLAとは差別化して開発されている。よりファミリーユースにふさわしいボディパッケージで、本格的SUVの風格を持っている。クロスオーバーSUVのGLAよりもルーフが高いので、キャビンはルーミー。しかも3列シートまで備わっている。GLAよりも重心点がやや高いが、電子制御ダンパーのおかげでロールとピッチングは気にならない。
GLBの室内には、対話型インフォテイメントシステム「MBUX」や、スマートフォンのワイヤレスチャージング機能も用意。3列7人乗りキャビンを備えたマルチパーパス性も兼ね備えているのが特徴。最低地上高も約200mmが確保されており、高い悪路走破性を誇る。
試乗したGLB250のエンジンは、ストレスなく吹け上がる上質な仕上がりになっている。しかも、ドライバー・アシスト・システムは何とSクラスと変わらない。MBUXもより使い勝手がよくなっている。まだ、試していないが、オフロードや雪道を走った時、GLBはGクラスに近い走破性を発揮するかもしれない。このモデルにはディーゼルが似合いそうだが、ガソリンのPHEVも計画されるかもしれない。
日本の交通環境ではとても使いやすいボディサイズを持つうえ、その走りも期待以上の完成度だ。GLBには「The Mercedes」の称号を与えたいと思った。
清水和夫/K.Shimizu