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【話題の「ヒト」】自分で見つけた武器で、全力営業する2人 メルセデス・ベンツ/BMWが誇るトップセールスパーソンの仕事

BMWを軸に結ばれるコミュニケーション

「どんなに忙しくても、事前にやると決めたことはやる。毎日、お客様に手紙を書くとかメールを打つとか、やらなかったり後ろ倒しにしても支障がないことを習慣付けていく。その積み重ねで今日の私があると思っています」
日本屈指のメガディーラーで新車のセールスをする佐藤瞬亮氏は、そんなマイルールを持って「習慣は第二の天性」だと己に言い聞かせる。多忙を極める仕事の中でプラスアルファのユーザー対応が好評を博し、今では年間100台以上をコンスタントに販売する。

BMW Tokyo Bay セールス・コンサルタント
佐藤瞬亮氏

「限られた時間の中で最大のパフォーマンスを出すためには、スピードと効率が重要だと考えます。だからと言って無味乾燥的に売って終わりではなく、必要なのはむしろお客様との密なコミュニケーションでした。常日頃から連絡を取り、私ごとの雑談もしながら、お客様の生活スタイルを知る。普段からそうしていれば、お乗り換えの際には自然とご提案できるようになりますし、商談からご成約まで短い時間で済むのです」
効率化は徹底している。電話は常にハンズフリー状態にしておき、会話をしながらPCの操作をする。ユーザーからの質問や要望に対して、極力折り返すことなく、その場で調べて即答するためだ。この1分1秒の積み重ねがもたらすレスポンスの良さは、ユーザーにとっても気持ちがいい。販売実績にして年間100台以上というのは彼の功績の、ほんの一側面に過ぎない。地道な効率化とコミュニケーション力を武器にした上に成り立つ、既存ユーザーの定着率こそが強みだ。今ではそうした些細な日常トークを発展させて、ローンやリース、クレジット、保険などクルマ以外のBMW商品を勧めるようになったら、また絆が深まった。ユーザーにとって彼は単なる新車セールスではなく、ライフプランナーのような存在だ。

My Best Tool

いつもハンズフリーで電話するためのBluetoothイヤホンは欠かせない。話しながらPCを操作しメモを取ることで1分1秒を無駄にせず、ユーザーも待たせない。聞き取りやすく耳に馴染むというお気に入りの製品がある。

BMW TOKYO Bayという環境も彼にとっては大きな武器だ。常にオールラインナップ体制で展示車や試乗車が揃い、クルマ以外の情報も網羅される居心地のいい場所だ。常に時間と効率を重視する彼は、この体制を恵まれていると自認しながら、今日もまた電話をかけメールを打つ。
「セールスの仕事って、地味な作業の積み重ね。でも、自分がやり遂げたい目標があり、そのためにどうすればいいか常に自問自答しています。その近道を背中で教えてくれて、自分を育ててくれた上司に出会えたのも大きい」
定期点検や車検、その後の代替えへの誘導など、売り手と買い手のストーリーは、実は売ってからが始まりだ。販売台数が増えるにつれて仕事量は激増するが、だからこそ彼は徹底した効率主義を貫きながら、人間同士のコミュニケーションを追求している。

座右の銘「習慣は第二の天性」

BMW Tokyo Bay
住所:東京都江東区青海2丁目2-15
営業時間:平日 11:00-19:00
土日祝 10:00-19:00
定休日:火曜日・年末年始・夏季
電話:03-3599-3840

まとめ:中三川大地/フォト:神村 聖(MERCEDES-BENZ) 篠原晃一(BMW) ルボラン2021年2月号より転載

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