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究極のオープントップ・スーパーツアラー誕生!アストンマーティン、「DB12ヴォランテ」を今週カリフォルニアで発表!

DB12クーペの性能をそのまま併せ持つ

アストンマーティンは新型「DB12 Volante(ヴォランテ)」を、今週カリフォルニアで開催されるモントレー・カー・ウィークで発表する。先日発表されたDB12クーペに続く次世代スポーツカーで初となるこのオープントップモデルは、壮観なスーパーツアラーのパフォーマンスとオープントップドライビングの魅力的なスリルを兼ね備えているという。

【画像14枚】パフォーマンスと優雅さを両立したヴォランテの細部を見る!

アストンマーティンの最高経営責任者であるアメデオ・フェリーサ氏は、次のように述べている。「多くの顧客にとって、オープントップドライビングは、至極の楽しみとなっています。アストンマーティンのヴォランテは、こうした喜びを生み出すため、60年以上にわたり独自のスタイルで表現し続けてきました。新しいDB12ヴォランテでは、やや発想を変え、DB12クーペの純粋さと傑出したスポーティさをそのまま活かすことで、このような喜びを強調する車を生み出しました。あらゆる点で本物かつ希少なスポーティング・コンバーチブルであるこの車は、先入観を覆し、新世代のヴォランテ顧客層にアプローチします」

DB12ヴォランテの外観は、Kフォールドのルーフメカニズムによって実現した、高さを抑えたパッケージングを活かし、印象的に映る流麗で躍動感あふれるフォルムを獲得したとのこと。電子制御のKフォールドルーフは2段階の折りたたみプロセスにより、たたんだ状態のルーフの高さをクラス最小の260mmに留める。ルーフ操作は開けるのに14秒、閉じるのに16秒。50km/hまでの車速でも、向かい風が吹いていても使用可能で、さらに車から2メートルの範囲であればリモートキーでのルーフ開閉も可能だ。ソフトトップのカラーはブラックが標準で、レッド、ブルー、「ブラック&シルバー」がオプションとして用意されている。

驚異的なパフォーマンスと、それを支えるボディ剛性
4.0LツインターボV8エンジンは、カムプロファイルの変更、圧縮率の最適化、ターボの大型化、冷却の強化により、クラス最高の680ps/6000rpm、800Nm/2750-6000rpmを発揮、DB11と比べて出力が34%増加した。0-96km/hを3.6秒、0-100km/hを3.7秒で加速し、325km/hの最高速度を誇る。トランスミッションはクーペ同様ZF 8速オートマチック。ダイナミックドライビングモードに応じてシフトプラグラムは様々に変化、ヴォランテでも同じ最終減速比を用いることで、同一ギア内の加速感を強調するとともに、電子制御ディファレンシャル(E-Diff)との連携により、必要に応じてアジリティを改善することも、スタビリティを向上させることもできるとのこと。

4段階に調整可能なエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)と、5つのダイナミックモードにより、厳密な挙動調整が可能だというが、さらにその他のハイライトとして、新世代インテリジェント・アダプティブダンパーも備わる。これは、従来型と比較して減衰力の可変幅を500%増加させたとのことだ。ノンアイソレイテッド・ステアリング・コラムと13.09:1の固定レシオを備えた電動パワーアシスト・ステアリングシステム(EPAS)は、俊敏でありながら自然なレスポンスを実現したという。

標準装備の21インチ鍛造アロイ・ホイールにはミシュランPilot S 5タイヤが組み合わされ、ブレーキは400 mmフロントディスク、360 mmリアディスクが標準。オプションのカーボンセラミック・ブレーキ(CCB)システムは、ブレーキ性能を強化するとともにフェード現象を抑制し、さらにバネ下重量を27 kg削減したとのこと。

一方、そのパフォーマンスとハンドリングは、「極めて剛性が高い」DB12の接着アルミニウム構造を基盤とする。アンダーボディは徹底した検証が行われ、リアサスペンションのアッパーマウンティングポイント、横方向の連結などの重要な構造要素や、エンジン・クロスブレースなどによるパフォーマンス強化により、DB12 ヴォランテの全体的なねじり剛性を5%近く向上させたという。さらに、全サスペンション取付部の横剛性を大幅にアップグレード(フロント車軸で140%)、全体的なねじり剛性は3.7%向上したとしている。

DB12は、アストンマーティンの次世代インフォテインメントシステムを装備する初めてのモデルレンジでもある。完全な専用品として、ハードウェア、UI、UX、オーディオシステムの大手サプライヤーと共同で白紙から開発されており、アストンマーティン初の社内開発システムだという。この新システムはオンライン接続機能を備えた一体型マルチスクリーンシステムで、タッチスクリーンとのバランスに配慮し、ギアセレクト、ドライブモード切り替え、エアコン操作などはプッシュボタン式とされている。

新しい3Dマップは、「直感的で分かりやすい」レーン案内、そしてリアルタイムの交通情報を表示。世界中どこでもピンポイントで検索可能とするため、DB12のナビゲーションシステムと新しいアストンマーティン・コネクテッド・アプリは、WHAT3WORDSを用いた行き先入力に対応。また、DB12ヴォランテのオーディオシステムは、アストンマーティンの新しいパートナーであるBowers & Wilkinsとの協力によるものだ。

パーソナルオーダーも充実
さらに、「豪華なパーソナライゼーションサービス」であるQ by Aston Martinによって、車両にオーナー自身の個性を盛り込むことができるという。小規模でも特徴的なディテールから、完全にビスポークな部品を用いたフルスケール設計および生産まで、あらゆる作業を含むワンオフのパーソナルオーダーを行うことが可能とのことだ。

DB12ヴォランテは 今週カリフォルニアで開かれるモントレー・カー・ウィークでグローバルなデビューを果たし、金曜日のザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングで初展示されるほか、週末にはペブルビーチ・コンクール・デレガンスの会員制クラブハウスであるアストンマーティン・クラブ1913で展示されるという。生産は2023年第3四半期に開始予定、デリバリーは同第4四半期に始まる見通しだ。

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