コラム

パナソニックオートモーティブではクルマ社会の進化をひと足早く体感!【東京オートサロン2025】

試乗体験ができる車両を多く用意

1月10~12日に千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」にパナソニックオートモーティブが出展し、ブース面積も昨年に比べて大幅拡大された。コンセプトは「PASがクルマの体験を変えに来た」で、世界一の“いごこちデザイン”カンパニーをキーワードに新たなモビリティ体験を届けた。

WELL Cabin Gran Luxeの車内

WELL Cabin Gran Luxeの車内。映像に合わせて周囲の照明カラーが変化する。

WELL Cabin Gran Luxeの車内

透明ディスプレイでは映像の奥に実際の景色が透けて見える。

目玉となっていたのは「WELL Cabin Luxe/WELL Cabin Gran Luxe」で、観光地やスポーツ観戦への足、移動する第二のオフィスとして使われることを想定したもの。昨年の東京オートサロンで展示していた車両の進化型だ。フロントシートとセカンドシートの間のスペースには壁のような巨大サイズのディスプレイを搭載しているが、独自の透明ディスプレイによって映像越しに車両前方の風景が見える。

これには目の前に設置されるモニターの圧迫感を減らせること、旅行者に移動中の景色を楽しんでもらえること、といった利点がある。そのうえ天井など車内照明は映像に合わせて色合いが変化し、臨場感たっぷりの3Dハイレゾリューション対応オーディオスピーカーまで備えている。乗員を巻き込むような立体的なエンタメが楽しめるのだ。なおWELL Cabin Gran Luxe(ベース車はハイエース)については外装デザインをイタリアのITAL社に依頼している。

WELL Cabin Gran Luxeの模様

真っ白なリラックスできる車内空間。迫力あふれるサウンドも実現していた。

また、「WELL Cabin Craie」は人やシーンを選ばず使える「Craie(オフホワイト)」をコンセプトイメージとし、自分自身の時間を大切にできる新しい車室空間を生み出す。白く平らなインパネが目の前に広がり、リラックスできるリビングのような雰囲気を車内に創出。正面の大型スクリーンに映し出される映像と連動し、屋外にいるようなリアリティあるサウンドをスピーカーから再生していた。

WELL Cabin OFFMOのマルチパーパスルーム

3タイプのマルチパーパスルームを設定。パナソニック・ビューティとの連携も。

「WELL Cabin OFFMO」はマルチパーパスルームというさまざまなアイデアを楽しめる車室空間を提供する。今回は「美容チャージ」、「健康パワーナップ」、「プライベートエンタメ」の3つの楽しみ方を紹介していたが、今後は様々な展開が考えられそうだ。

スマートステアリングソリューション

フロントガラス下部のディスプレイに映像を映すとともにステアリングで各種の操作を行う、スマートステアリングソリューション。

そして「スマートステアリングソリューション」はドライバーの負荷を軽減して、「移動」を新しい出会い・気づきの「移動体験」に変えるという提案。シミュレーターではフロントガラス下端にさまざまな映像を展開し、ステアリングでコントロールができる。ドライバーに役立つ情報だけでなく、「無限プチプチゲーム」などのエンタメも用意。

ストラーダの最新モデル

おなじみのAV一体型カーナビ・ストラーダの最新モデルも展示。ネット動画機能を体験できた。

もちろん新製品のカーナビ・ストラーダも見逃せないところ。最新、最上級モデルとなる「ストラーダ F1X PREMIUM10 CN-F1X10C1D」を展示し、YouTubeチャンネル視聴などネット動画の体験ができた。このほか法人向けスマホアプリの「ゴリラーダプロ」、自動車メーカー向けに開発された「非接触スマホ充電システム」のデモなども行われていた。

ゴリラーダプロと非接触スマホ充電システム

右は法人向けスマホアプリのゴリラーダプロ、左は自動車メーカー向けの非接触スマホ充電システム。

公式ページ

リポート/フォト=浜先秀彰 H.Hamasaki 

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