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【速報】VWの新コンパクトEV、正式名は「ID.ポロ」に決定! 高性能版「GTI」も設定し来週のIAAモビリティで世界初公開へ

「ポロ」と「GTI」の名はEVの未来へ――VWがヘリテージに込めた想い

フォルクスワーゲン(以下VW)は、これまで「ID. 2all」コンセプトとして公開してきた新型コンパクトEVの市販モデル正式名称を「ID.ポロ(ID. Polo)」とすることを発表した。さらに高性能版である「ID.ポロGTI」の存在も明らかにされ、両モデルともに来週ミュンヘンで開催される「IAAモビリティ2025」にて、世界で初めて公の場に姿を現す予定である。

【画像42枚】これが市販モデルの姿! VW新型「ID.ポロ」「ID.ポロGTI」のディテールを写真で見る

馴染み深い名称で分かりやすく、電動モデルと内燃エンジンモデルの世界を統合へ

今回の発表は、フォルクスワーゲンの電動化戦略における新たなネーミング方針を示す重要なものだ。「ID.」で始まる数字のモデル名で展開してきたID.ファミリーに、「ポロ」や「GTI」といった、同社の歴史の中で確固たる地位を築いてきた伝統的な名称を融合させる戦略の第一弾となる。

VWブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は、「私たちのモデル名は人々の心に深く根付いています。品質、時代を超えたデザイン、万人のための技術といった特性を体現しているからこそ、よく知られた名前を未来へと継承するのです。ID. Poloはその始まりに過ぎません」と述べ、今後も新しいモデル世代ごとに、定評ある名称を電動ポートフォリオに継承していく方針を明言した。

この戦略により、電動モデルと内燃エンジンモデルの世界が統合され、顧客は製品ラインナップをより容易に把握できるようになる。なお、従来の内燃エンジン搭載車は、引き続きこれまでの名称で販売される。

「ID.」は先進技術と電動モビリティを象徴し、「ポロ」は長年にわたり品質、安全性、そしてイノベーションの民主化を体現してきた。新型「ID.ポロ」は、これらの特性を組み合わせたモデルとして、ポロの誕生50周年にあたる2026年に市場投入される計画だ。

また、VWブランドで販売・マーケティングを担当するマーティン・サンダー氏は、「ポロのようなモデルは、信頼性、個性、歴史を象徴するものです。だからこそ私たちは、人々の感情を呼び起こし、日常生活に根差した名前をID.モデルに与えるました」とその意図を説明。さらに、「私たちの最も強力なブランドの一つである『GTI』を電気の世界に持ち込みます」とも語り、2026年に「ID. GTIコンセプト」を市販化した「ID.ポロGTI」を発売することを明らかにした。卓越したダイナミクスと運転の楽しさを提供するモデルになるという。

IAAでベールを脱ぐ「ID.ポロ」、コンパクトSUVID.クロス」も登場へ

来たる9月8日~14日にミュンヘンで開催されるIAAモビリティ2025では、まだカモフラージュが施された状態の「ID.ポロ」と「ID.ポロGTI」がワールドプレミアされる。さらに、その前日の9月7日には、電動コンパクトSUVのコンセプトカー「ID.クロス・コンセプト(ID. CROSS Concept)」も世界初公開される予定だ。このコンセプトカーの市販版である「ID.クロス」は、T-クロスの電動版として2026年末の発売が計画されており、今回の発表はVWのコンパクトEVラインナップが一気に拡大することを示唆している。

VWは、「ID.ポロ」や「ID.クロス」のような、より小型でコンパクトなモデルの投入によって、電動モビリティをこれまで以上に手頃な価格で提供する新時代の始まりであると位置づけている。また、これらの新モデルは、顧客からのフィードバックをより強く反映している点も特徴である。内装にはソフト素材を採用して品質感を高め、ステアリングホイールやコックピットには物理的なボタンやノブをデジタル制御と知的に組み合わせるなど、直感的な操作コンセプトが追求されているという。

2018年の「ID.3」から始まったID.ファミリーは、この新しいネーミング戦略によって大きな転換点を迎える。数字によるセグメント分類から、消費者に馴染み深い伝統の名称へと回帰することで、ブランドのヘリテージを未来の電動モビリティへと力強く繋げていく狙いだ。来週のミュンヘンで、その新たな時代の幕開けを告げる「ID.ポロ」がどんな熱狂を呼び起こすのか、世界中の注目が集まっている。

【画像42枚】これが市販モデルの姿! VW新型「ID.ポロ」「ID.ポロGTI」のディテールを写真で見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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