横浜の潮風に映える、珠玉のヒストリックカー
2026年2月28日(土)、横浜のグランモール公園「美術の広場」でクラシックカーイベント「横浜ヒストリックカーデイ」が開催された。多彩な名車が集う中、ひときわ注目を集めていたのが、10台以上のミニを乗り継いできたマサさんの1992年式ミニ・マーコスだ。長年憧れながらも一度は諦めかけた希少な相棒をネットオークションで手に入れ、自身の手で整備し復活させたという、オーナーの愛情あふれるカーライフに迫る。
【画像12枚】エンジンOHから自作アクリル窓まで。ミニ熟練者が蘇らせた「ミニ・マーコス」のディテールを確認する
20年放置のキットカーをネットで落札し、復活への道へ
10台以上もミニを乗り継いでいるというオーナーのマサさんが、10代後半からずっと気になっていたというクルマを手に入れたのが、2010年代半ばの頃。それまでショップにも見に行ったことがあったそうだが程度と値段が合わず、半ば諦めかけていたという。ところが、なんとネットオークションに出品されているのを発見。出品者のお店に出向き確認したところ、20年ほど放置されていたクルマとのことだが、価格によってはということでオークションに参加し落札に至ったという。そのクルマとは、1992年式ミニ・マーコス。

ミニ・マーコスは、1965年に発売されたFRPなどのボディにミニのコンポーネンツを組み合わせたFFのキットカーで、ル・マンに参戦するなどレースでも活躍し、1970年半ばまで生産されたモデルだ。
となると1992年式とは? という疑問がでるが、実は1990年代の初めに、チェッカーモータースとマーコス社の共同プロジェクトで台数限定で販売された中の1台となっている。1960年代と同様にミニのコンポーネンツが流用されているが、もちろん1960年代ではなく復活当時のミニ・メイフィアのエンジン(998cc 直列4気筒OHV)などが使用されている。
フロア補修からエンジンのOHまで、DIYで蘇らせる
念願のミニ・マーコスを手に入れたマサさんだが、長期間放置されていたクルマだけに手を入れなければならない部分もあり、その大部分を自身で行っているという。
「フロアが腐ってたりしたのでFRPで補修して、リアのガラスが落ちそうだったので外して、アクリルで自作しました。あとはエアコンが付いていたので外したのと、ステアリングシャフトにガタがあったので交換して、シートもボロボロだったので社外(デルタ製)に換えたりとかですかね。ホイールも12インチだったので、10インチに換えています。エンジンに関してはオイル漏れがひどかったので、腰上をオーバーホールしました」。

終わらないクルマいじり。カスタムとメンテナンスの日々
ミニを長年乗り継いでいるオーナーだけに、そのノウハウを修理以外にも活かし、ラバーコーンをスプリングに変更し、SPAXのショックをセット。マフラーもノーマルの取り回しが気に入らず、LCB以降を交換し本来は左出しのものを右出し変更。インパネに関してもノーマルではタコメーターレスとなっているため、タコメーターやデフィの水温計・油圧計・油温計を追加している。

この他にも電装系やドアパネルを変更してウィンドウレギュレーターレスにするなど、各部にこだわりのカスタムが加えられているが、今後は何か考えていることはあるのだろうか。
「そうですね、まあ壊れたら直していくのと、あとはドアがかなり下がってきたので、ヒンジを買ったんですが、まだ塗装してないので塗装して付け直そうかなっていうぐらいですかね」
【画像12枚】エンジンOHから自作アクリル窓まで。ミニ熟練者が蘇らせた「ミニ・マーコス」のディテールを確認する