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メルセデス・ベンツの屋台骨である「Cクラス」に、待望の電気自動車(BEV)モデル「エレクトリック Cクラス」が登場した。ワールドプレミアと時を同じくして公開するこの記事では、ドイツ在住のジャーナリスト、アレキサンダー・オースタン氏がポルトガルでの先行プレビューに参加。最新のスペックや現地のEV事情を交え、ブランドの未来を占う重要モデルの真価を、世界初公開のディテールとともに詳しく解説する。
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ポルトガルで目撃した、欧州における電動化の「リアルな温度感」
まだ寒さの残るドイツを後にして、ポルトガル南部で開催された新型Electric C-Class(エレクトリック Cクラス)のプレビューイベントに参加した。この発表は単なる新型車の披露ではなく、欧州における電動化の現在地を改めて確認する場でもあった。
前提としてお伝えしておきたいのは、ヨーロッパにおけるEV普及のリアルな温度感だ。2025年時点でのBEV比率は、ポルトガルが約2割と南欧では突出した水準にある。さらにPHEVを含めた充電式車両では34%に達し、欧州平均(約25%)を明確に上回る。一方、スペインは約8%とまだ発展途上ながら、前年比で大幅な伸びを示し、いよいよ普及の初期段階を抜けつつある。
そして私の拠点であるドイツでも、補助金終了による一時的な落ち込みを経て、2025年にはBEV比率が約20%前後まで回復。登録台数も大きく伸び、市場は再び成長軌道に乗り始めている。さらにノルウェーのように新車販売の大半がEVという地域も存在し、欧州では電動化はすでに不可逆的な流れとなっている。
ブランドの価値を体現する“基準車”としての再定義。クーペライクな意欲的造形
こうした背景の中で登場するエレクトリック Cクラスは、単なるCクラスの電動版ではない。むしろ「EV時代におけるCクラスの再定義」としての意味合いが強いモデルだ。メルセデスにとってCクラスは、常に“基準車”としてブランドの価値を体現してきた存在であり、その電動化は戦略的にも象徴的な意味を持つ。
エクステリアは、その意図を分かりやすく表現している。象徴的なフロントグリルを中心に据え、左右に広がるヘッドライトがショルダーラインを強調。前後のオーバーハングは短く、全体としてはクーペ風のスタイリングである。リアは空力性能を重視したアスレチックな造形で、高速域での安定性を強く意識した設計思想が読み取れる。いかにもアウトバーンを日常とする市場を前提としたフォルムだ。
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