各シーズンに放たれる美と職人芸
ベントレーは2026年6月16日、マリナー部門による新たな限定車プログラム「The Bespoke Series(ザ・ビスポーク・シリーズ)」の立ち上げを発表した。このプログラムは、高級ファッションハウスが展開する季節ごとのコレクションに着想を得たもので、今後、年間を通じて厳選された限定モデルが順次発表される予定である。
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全6色の色彩美、今しか手に入らない100台
その記念すべき第1弾は、コンチネンタルGT SおよびGT S コンバーチブルをベースとした世界限定100台のシリアルナンバー入りモデルだ。デザインスタジオの先見性と、職人による手作業の融合を目指すこのシリーズでは、ベントレーの新たなデザインスタジオとオンライン化したペイントショップを活用し、6種類の外装仕上げが用意された。
いずれの外装色も、深いパールエフェクトや繊細なクロマフレア効果を特徴としており、これらにはカラーマッチングが施された専用の内装が組み合わされる。
車両の外観には、ベルーガとパールエフェクトでペイントされたストライプが中央に配され、全車共通の仕様として、マリナーのセルフ・レベリング・ホイールバッジを備えた22インチのブラック塗装スポーツホイールが装着される。さらに、Sモデルのブラックライン仕様であるグリルとエアインテーク、およびグロスブラックのミラーキャップが、各カラーの劇的な対比を強調する役割を果たしている。
内装には、ダークティンテッドクロームのディテールやコンフォートシート、シート上部やドア、リアクォーターに施された専用のパーフォレーションパターンが採用されている。機能面では、ベントレー・ローテーション・ディスプレイとムードライティングが標準装備。
ダッシュボードとトレッドプレートには個別のシリーズ番号が刻印され、センターコンソールには6色のカラーサンプルが表示されるなど、特別さを演出。加えて、ドアを開閉する際にはアニメーションによるウェルカムランプが投影され、納車時には車両の輪郭に合わせた特注のフィッテッド・カーカバーも付属する。
カラーバリエーションは前述の通り6種類。エクステリアの輝きが内装にもアクセントとして反映された「サレルノ・ブルー」や、対比の鮮やかな「スノー・クォーツ/アークティック・ホワイト」。深いブルーブラックの「ミッドナイト・プリズム・パールセント」ではピーコックブルーのアクセントが配される。
モータースポーツの伝統色グリーンを現代風に解釈した「スペクトル・バーダント」、外向的な彩りを放つ「マヌカ・オレンジ」(内装にはパイピングなどに同色を使用)、そしてスタジオ独自開発の豊かな深みを持つ「ブライト・ルビー・レッド」。以上で計6種類となる。
ベントレーの広報担当者は、「デザインスタジオと新たなペイントショップの導入により、今年のBespoke Seriesは色の芸術性を称え、クルーのドリーム・ファクトリーで提供される職人技の深さを強調するものとなっています」と述べた。また、「どのカラーを選んでも、仕様面でオーナーに不足を感じさせることはありません」と、その包括的な仕上がりについて自信を示している。
【ル・ボラン編集部より】
ファッションの季節性を取り入れた今回のプログラムは、最古のコーチビルダーであるマリナーの真骨頂だ。特筆すべきは、ベース車両にクロームを廃した硬派なスポーツグレード「S」を選んだ点にある。深みのある特注ペイントや優雅な内装と、ブラックアウトされた精悍なディテール。武骨なドライバーズカーと絢爛なラグジュアリーという相反する要素が、極めて高い次元で融合している。ル・マンを制した野性と英国貴族の洗練という、ブランドの根源的なDNAを同時に堪能できる贅沢な100台と言えよう。
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