ニュース&トピックス

【ミラフィオーリ2026】欧州車250台が愛知に集結! 朽ちかけた「フィアット500」を救う小さな再生プロジェクト

2026年6月14日に開催された「ミラフィオーリ2026」

緑豊かなモリコロパークで満喫する、欧州車と過ごす豊かな休日

去る2026年6月14日(日)に「ミラフィオーリ2026」が開催された。会場となる愛・地球博記念公園(モリコロパーク)は、2005年に実施された愛知万博のビジョンを受け継ぐ公園であり、そこに、人生を豊かにしてくれる欧州車を大切にしているオーナーたちが集い、交流し、親交を深めた。

【画像47枚】ブランドの垣根を越えた名車たちの競演! レストア待ちのフィアット500など、注目車両のディテールを写真で堪能する

ブランドを問わず参加可能! 250台が彩る「展示スペース」

初回が2011年9月に開催され、今年で16回目となった。皆勤賞となる熱心な参加者もおり、欧州車全般を対象とし、思い思いのスタイルで楽しめるミラフィオーリは長きにわたって人気イベントとなっているのだ。

人気の理由はいくつかあるが、やはりブランドや年式を問わず、欧州車を文化として大切にしているクルマ好きであれば誰でも参加できるようにしていること、そして会場を“展示スペース”と呼び、一台一台を展示車両としていることが最大の魅力だといえる。毎回大規模だが、今回はスタッフの愛車を含め、250台が展示された。

主催はチンクエチェント博物館。モノと人の関係を見つめ直す空間

ミラフィオーリは、プライベートミュージアムとして貴重なフィアット・ヌォーヴァ500を所蔵、展示しつつ、保護、保存、販売にも力を入れている「チンクエチェント博物館」が主催しており、ミラフィオーリの他に軽井沢 フィアット・ピクニック、チンクエチェントポーリ、トリコローレといった魅力的なイベントも手がけている。

移動自動車博物館という要素も担っているすべてのイベントに共通しているのは、クラシックカーやヤングタイマーという存在を通し、クルマをはじめとするモノとの向き合い方、人の手の意味、時間の流れとシンクロしながら変わっていく文化について静かに問いかけるというスタンスだ。

多彩な欧州車、フリマにキッチンカー。思い思いに楽しむ休日

ミラフィオーリ2026においても、愛・地球博記念公園の大芝生広場に展示された愛車を眺めながらのんびりした休日を過ごしたり、多様な欧州車を見て回って独自のカルチャーに触れたり、出展ブースや参加者によるフリーマーケットを訪問してショッピングをしたり、ビンゴ大会、じゃんけん大会、ゲストによるトークショー、輸入車ディーラーブースを楽しんだりすることができた。

また、メーカー別の展示エリア分けや年式による区分が行われない点もトピックで、その恩恵でラテン車オーナー、ドイツ車オーナー、英国車オーナー、北欧車オーナーが隣同士になって、ワンメイクイベントでは実現できない交流と発見も楽しめた。

そして、今年もたくさんのキッチンカーが来場したので、モーニング、ランチ、カフェタイムが充実したものとなった。また、日本AED財団のブースでは心肺蘇生やAEDのミニ体験会などが実施された。

会場を歩いて発見! チェコ製の希少な3輪車「ヴェロレックス250

筆者も1974年式のアルファ・ロメオGT1600ジュニアで参加し、会場内をグルグル回って1万歩以上テクテク歩いたが、初めて見るクルマがいて驚いた。そのクルマの名はチェコスロバキア(現・チェコ共和国)で生産された「ヴェロレックス250」で、テントのような構造になっている3輪幌型ボディのディテールを確認できた。初期型で、国内初年度登録が1956年なのだという。搭載されているエンジンは、ヤワ製2ストローク単気筒248.5ccだ。

絶滅危惧車を救え! 15万円で救出されたフィアット500の「小さな再生」

チンクエチェント博物館はテーマを掲げて活動しているが、ここ最近は「クルマを起点に、人と文化をつなぐ」という考え方のもと、直しながら使い続けること、手をかけることでクルマとの関係が深まることにこれまで以上にスポットライトを当て、オーナー、クルマ好きの来場者、新しさや性能を競う存在ではない欧州車を愛でてきた。

最新のテーマは「PICCOLA RINASCITA(小さな再生)」で、ずっと大切にしてきた自動車文化を守る姿勢はそのままに、クルマと人を繋ぐ取り組みを続けている。その新しい活動の一環として、欧州製絶滅危惧車の再生を手がけることを表明しており、ミラフィオーリ2026のステージ横にて、イベントの前日に15万円で引き取ってきたという各部が錆びたフィアット・ヌォーヴァ500を披露。本来であれば朽ち果てて消えていく運命だったこのクルマの再生プロジェクト開始が宣言された。

あちらこちらが錆びたクルマはオーナーにしてみれば邪魔な解体車だが、チンクエチェント博物館にしてみれば“まだまだ終わっていない存在”なのだ。これまではイタリアのインフラを使ってフィアット・ヌォーヴァ500をレストアし、チンクエチェント博物館ならではのスタイルを表現していたが、国内で朽ちていくクルマたちにも注目して保護し、イタリアのみならず日本においても再生していくとのことである。

保存して直し、次世代に継承することは博物館の使命なので、ルパン三世仕様のクリームイエローに変貌させるという再生プロジェクトの今後に期待したいと思う。

【画像47枚】ブランドの垣根を越えた名車たちの競演! レストア待ちのフィアット500など、注目車両のディテールを写真で堪能する

フォト=高桑秀典/H. Takakuwa

注目の記事
注目の記事

RANKING