























250台の欧州車が集う『ミラフィオーリ2026』にて
2026年6月14日、愛・地球博記念公園で開催された欧州車の祭典『ミラフィオーリ2026』。250台が集結した会場で異彩を放っていたのが、1970年式のランドローバー・シリーズII Aだ。フェラーリF355からこの無骨な四駆へ乗り換えた58歳のオーナーは、3.5LのV8エンジンを搭載したフルオープン仕様で日々の通勤をこなすという。痛快な愛車ライフをレポートする。
【画像24枚】V8エンジン搭載でフルオープン! コンクリートジャングルを駆ける1970年式ランドローバー・シリーズII Aのディテールを見る
中身はローバーSD1用V8エンジン。人生初の本格クロカンは驚きの仕様
世界的に知られるタフな4輪駆動車、1970年式のランドローバー・シリーズII Aで参加した“シンシア”さん(58歳)。昨年の4月下旬に、関西在住のオーナーから個人売買でこのクルマを購入したのだという。
「私が国内で2人目のオーナーです。純正エンジンは2.25Lの4気筒ですが、このクルマは3.5LのV8。ローバー SD1用のV8ガソリンエンジンで、すでに購入時に積まれていました。今日はフルオープン状態でモリコロパークまで走ってきましたが、ハードトップも幌もあります。このクルマで、いつも通勤していますよ。フロントのラジエターグリルは、シリーズIII用ですね」
50代を共にしたフェラーリF355。その売却益で叶えた新たなカーライフ
ランドローバーが人生初の本格クロスカントリー車とのことだったので、ランドローバーを買う直前まで所有していたクルマを伺ったら、スーパースポーツカーのフェラーリだった。
「50~57歳までF355ベルリネッタのF1マチックに乗っていました。良いコンディションのまま維持できましたが、最後の年は3回しかフェラーリに乗らなかったのと、他の人とは違う、変わったクルマに乗りたくて手放すことにしました。F355のF1は7年乗っても購入価格以上の金額で売れたので、その差額でフィアット・パンダ3の4輪駆動仕様を買うことができました」
ランドローバー・シリーズII Aとフィアット・パンダ3という4輪駆動車の2台体制なのかと思いきや、さらにもう1台あった。2003年に左ハンドルでMT仕様のプジョー・パルトネールを買い、走行距離が15万8000kmぐらいまで伸びた現在も奥さまの足グルマとして活躍続行中とのことだ。
23年前にルノー・カングーを買いに行ったら日本未導入のパルトネールがあったので購入してしまったらしいが、シンシアさんには当時、プジョーをチョイスする素養があった。なぜなら、かつて205を2台乗り継いでいたからだ。
走行15万km超のプジョーも健在。ラテン濃度高めの個性派3台体制
ランドローバー・シリーズII A、フィアット・パンダ3 4×4、プジョー・パルトネールという現在の3台体制になった経緯が個性的だったので簡単に記しておこう。
ご実家にあったホンダ・シビックからスタートしたシンシアさんのカーライフは、プジョー205GTIやフィアット・バルケッタを迎え入れ、やがて205(2台目/ワイドボディキット付き/足まわりがワンオフのグループN仕様)、パルトネール、1971年式フィアット 500Fというラテン濃度が高い3台体制になった。ワイドボディの205は自動車雑誌に登場したことがあるそうだ。
その後、ガレージを建て、エアコンもドアもないオースチン・エルフを買い、その反動で普通のクルマが欲しくなってメルセデス・ベンツの230型SLを購入し、F355のF1を増車した。
「SLのボディカラーがホワイトでF355がレッドだったので紅白でしたね。SLはV8の5Lエンジンで維持費が高かったので売ってしまい、F355とパルトネールの2台体制になって、F355がイイ値段で売れたことでフェラーリがランドローバーとパンダ3になったわけです」
ランドローバー・シリーズII Aの累計走行距離は購入時に8万5000マイル(約13万7000km)ぐらいだったらしいが、仕事に行く際の足としても使っているので、オドメーターは購入から1年少しが過ぎた取材時に9万1500マイル(約14万7000km)を表示していた。
ランドローバーは悪路やカントリーロードが似合うクルマだが、それをコンクリートジャングルで颯爽と走らせているシンシアさんのセンスのよさに脱帽だ。
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