市販バージョンのリリースは2020年以降にズレ込む?
すでに耐寒テストの模様が公開されているBMWの4ドアEVクーペ、「i4」の市販プロトタイプが捕捉された。しかも今回は、インパネ回りを初公開できるというオマケ付きだ。
i4はBMWのピュアEVということで、当初そのインテリアは「BMW i」シリーズの「i3」などと同じく独自のデザインが採用されると思われてきた。しかし、今回カメラが捉えたそれは現行「3シリーズ」を彷彿とさせるレイアウト。艤装が施されてはいるが、使用されている各部のパーツも3シリーズから極端に変わっている印象はない。もちろん、テスト車での話なので実際の仕立てが大きく変わる可能性はあるが、4ドアモデルということでi3のような挑戦的手法を敢えて避けた可能性も否定できない。
一方、テスト車の外観をチェックするとカモフラージュに大きな変化は見らないが、少し湾曲したフロントガラスやなだらかな弧を描くルーフライン、コンパクトなトランクリッドスポイラーなどが確認できる。リヤバンパーに見えるエキゾーストパイプはもちろんフェイクで、市販車では開口部のないキドニーグリルやバンパーが与えられるはず。また、偽装されたドアノブには手をスライドさせるだけで開く技術が搭載される可能性もあるという。
その予想されるパフォーマンスは、1回の満充電による航続距離が373マイル(600km)以上、最高速度は200km/h、0-100km/h加速は3.8から3.9秒。駆動方式はFRベースで、上級モデルには4WDが設定されるとのこと。そのデビューは最速で9月のフランクフルト・ショーという説もあるが、現段階では2020年以降にズレ込むという予想も出ている。