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三菱自動車がPHVの有用性を調査

英国三菱自動車が1000人を対象に調査。EVよりPHVを指向する人が多数に

EU(欧州連合)では罰金をともなうCO2規制(燃費規制)の強化により電動化が進んでいるが、EU脱退の決まった英国でも電動化車両への関心は高まっているようだ。プラグインハイブリッド(PHV)のアウトランダーPHEVの拡販に熱心な三菱自動車の英国法人が、市場調査会社に依頼して三菱車ユーザー1000人にアンケート調査を行ったが、購入時に電気自動車(EV)の購入を検討した人はわずか9%に過ぎなかったものの、PHVを検討した人は23%と4分の1に迫ったという。

今年7月までの英国のアウトランダーPHEVの累計販売台数が5万台を超え、他社のPHVよりも高い人気を誇っている。

1000人のうち500人はアウトランダーPHEVのユーザーだけに、回答にややバイアスがかかっている可能性はあるものの、英国でもEV購入のハードルは高く、その前段階としてPHVの存在がクローズアップされていると見ることができる。また、アウトランダーPHEVユーザーの70%が「次はEVも検討する」とも答えており、 PHVはEV購入のハードルを下げる役目も果たしている。英国三菱の担当者も 「EVの航続距離、充電インフラへの不安はまだ大きく、その懸念のないPHVは将来のEV購入へのゲートウェイ的役割を果たしている」と語っている。
英国では今年7月にアウトランダーPHEVの累計販売台数が5万台を超え、他社のPHVの倍以上という人気の高さを誇っている。CO2排出量は46g/kmとEU新規制値の半分以下だけに、今後は英国だけでなく欧州全体でも人気が高まっていく可能性は高い。

ルボラン2020年11月号より転載
田畑修

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