海外試乗

【最速試乗】現行ウルスの到達点。ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテが伊ナルドで解き放った“秘めた狂気”とは《LE VOLANT LAB》

ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ

最高出力812psのプロトタイプを聖地ナルドで緊急試乗

2026年7月1日に正式発表されたランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ。その話題の新型モデルのプロトタイプに、モータージャーナリストの西川 淳氏がいち早くイタリア南部のナルド試験路で試乗を果たした。最高出力812psを誇るラグジュアリー&モンスターSUVが、クローズドコースの極限状態でどのような圧倒的なパフォーマンスを見せたのか。その全貌に迫る。

【画像54枚】ド派手なカモフラージュ柄も必見。「ウルスSEペルフォルマンテ」がナルドで見せた圧倒的パフォーマンスを見る

予想を裏切るロケットダッシュと圧倒的な制動力

最初のテストプログラム、ローンチスタート体験で、私の思い違いがあっさり証明されてしまった。現役スーパーSUVの雄で、最高スペックを誇るランボルギーニ・ウルスSEの速さはもちろんすでに経験済みだ。そこからパワーアップしたとて僅かに12psの上乗せ、そして2.5トン級の車重からすれば、誤差の範疇というべき約30kgの軽量化。要するにさほど大きな違いなどあるまい、と、まぁタカを括っていたわけだが、ナルドの試験路でウルスSEペルフォルマンテは、そんな予断を一発で粉砕してみせた。

ドーンと蹴り出された瞬間にシートベルトで固定されているはずの身体が一瞬浮いたように感じ、刹那、脳も内臓もシートバックへ押し付けられる。思わず笑ってしまうほどのロケットダッシュ。そしてその姿勢はドライバーの爆笑を許すほど安定している。そんな加速フィール以上に印象的だったのは、2.5トンの減速エネルギーを受け止めつつ、まるで弱音を吐かない制動の質感であった。

ブレーキペダルの剛性は高く、応答も頼もしい。これまたフラットな姿勢を保ったまま、澱みなく巨体を止めてみせた。そのコントロール性に優れたフィールは、ある意味、BEVばりの加速フィールよりも官能的でさえある。この“止める性能”こそ、最新ランボルギーニの本気であろう。

舞台は聖地ナルド。カモフラージュに包まれた「狂気」

ウルスSEペルフォルマンテのプロトタイプをテストせよ。その舞台に選ばれたのが、イタリア南部の有名なプルービンググラウンド、“ナルド”だ。

ナルドは1970年代後半にフィアットが建設した巨大な試験施設。現在のオーナーはポルシェエンジニアリングだが、グループ内のブランドに限らず、世界中のメーカーがこぞってテストに使っている。正式発表前のテストゆえ、車両には派手なカモフラージュが施されていた。とはいえボンネット上のツインSダクトや新たな空力アイテムは隠しようもない。かっこいいカモフラージュカラーと相まって、秘めた狂気が走る前から滲み出ていた。ボディに貼られた「速いクルマに注意!」というイタリア語のフレーズもシャレている。

用意されたテストプログラムは4種類。ローンチコントロールスタートからのハードブレーキングは前述した通り。他にドリフトスラローム、ミニサーキット走行、そしてオフロード走行が用意されていた。

この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。

Photo: Automobili Lamborghini S.p.A.

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING