メルセデスベンツは4月、新型エレクトリックサルーン『EQS』をデジタルワールドプレミアしたばかりだが、早くもそのハイパフォーマンスバージョンとなる『EQS AMG』の市販型プロトタイプをカメラが捉えた。
メルセデスベンツ「EQ」シリーズは、電動モデルに特化したブランドで、すでに「EQC」、「EQV」、「EQA」が発表されている。ブランド第4弾となる「EQS」は、その名の通り内燃機関フラッグシップサルーン、「Sクラス」のフルEVバージョンとなる。
内燃機関モデルと異なり排気管がないため、「AMG」やBMW「M」モデルなどホットバージョンとの違いを見つけるのは少し難しい。それでもこのプロトタイプからは、大型カーボンセラミックブレーキやゴールドイエローのAMGブレーキキャリパー、わずかに低いサスペンション設定、1〜2インチ広くされたトレッドなどからAMGバージョンと推測することができる。
さらに注意深く見れば、フロントバンパーは若干アグレッシブに変更され、リアスポイラーはコンパクトに、そしてヘッドライトのインサイドは少し暗い処理がなされている様子が伺える。
ベースとなる「EQS 380 4MATIC」では、最高出力523hp、最大トルク828Nmを発揮、0-100km/h加速は4.3秒のパフォーマンスを誇るが、AMGバージョンでは、最高出力が600hpを遥かに超え、670hpまで向上するとも噂されている。
メルセデスベンツでは、すでに「EQS 43」、「EQS 53」、「EQS 63」の商標登録が確認されており、そのままラインアップされる可能性があるだろう。EQS AMGのワールドプレミアは、2022年初頭と予想される。