後席で上質なおもてなしを
パナソニック オートモーティブシステムズは、1月12~14日に千葉・幕張メッセで開催されていたカスタムカーの祭典「東京オートサロン」に初出展。「WELL Cabin concept」と名付けられた、トヨタ・アルファードとヴェルファイアの2台を展示していた。
当然ながら前席ではなく後席がメインの仕様。セカンドシートとフロントシートの間には、まるで仕切りのように55インチディスプレイを搭載。だが後席乗員の圧迫感を低減させるために透過仕様となっており、フロントウインドー越しに車両前方が見える。このように巨大なモニターが後席の目の前に配置されるのは同社が手掛けたレクサスLM用48インチ大型ワイドディスプレイと同様だ。
また、映像に合わせて3Dハイレゾリューションオーディオによるリアルなサウンドを味わえるほか、LEDの照明制御やアロマによる香り制御なども加わり、今までにない体験したことがない没入感をたっぷりと得られる。
ターゲットとなるユーザーは“ビジネスエグゼクティブ”。クルマを移動する第二のオフィスとして活用でき、リモート会議やPC作業ができるのはもちろんだがリラックスした空間で体や頭を休めることも目的としている。
そしてインバウンドを含む富裕層の送り迎えに使うハイヤーのような役割にも向いているという。観光地やスポーツ競技場への送り迎えでは目的地の詳細な情報を映像で紹介したり、走行しているルートの確認もできる。
パナソニックの担当者によるとコンセプトカーではあるものの、オーダーがあればそのままの形で販売が可能とのこと。数年後には東京や大阪はもちろん、世界中の都市を当たり前のように走っているのかもしれない。
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