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ポルシェ911ダカールで車中泊!? 生粋のポルシェ一家が挑んだ南米ラリー7440kmの過酷な旅

南米一過酷なラリーにポルシェ911ダカールが初参戦

1993年の初開催以来、南米で最も過酷なオフロードレースとして知られるブラジルの「ラリー・ドス・セルトン」。その第33回大会において、ポルシェ911ダカールが同モデルとして初めて参戦を果たした。ステアリングを握ったのは、これまでに19台ものポルシェを乗り継いできたブラジルの熱狂的なポルシェファミリーだ。ルーフテントでの車中泊を交えながら、2週間で7440kmを走破した彼らの壮大なアドベンチャーを紹介する。

【画像7枚】南米一過酷なラリーに史上初参戦。ブラジルの荒野に挑んだポルシェ911ダカールの勇姿を見る

水没の危機を乗り越えた911ダカール

ブラジル出身のスゼリ・ピオット=フォクトと夫のフレディは、第33回ラリー・ドス・セルトンの「エクスペディション」カテゴリーにエントリーした。公式順位には反映されないものの、公式レースと並行して過酷なルートを辿るこの部門に、彼らは1台のSUVと、歴史上初となるポルシェ911ダカールを持ち込んだ。

道中では、多くの参加者が川を前にして立ち往生する場面があった。ガイドからは水深の確認を勧められたものの、スゼリはためらうことなくアクセルを踏み込み、自信に満ちた走りで川を渡り切ってみせた。対岸に到着した彼女が「ただそれだけのことだったの?」と拍子抜けしたほど、911ダカールは完璧な走破性を証明したのである。

移動式ホテルと共に駆け抜けた7440kmの長旅

彼らの旅は単なるラリー参加にとどまらなかった。ブラジル南東部の故郷カンポ・ラルゴから、スタート地点である首都ブラジリア南西のゴイアニアまで約1200kmを自走して移動した。そこから3482kmに及ぶ大自然のラリーコースを走り抜け、アラゴアス州の海岸にあるマレシャウ・デオドロでフィニッシュを迎えた後も、同じ車で家路についたのだ。

大自然のど真ん中では911ダカールの屋根に設置したルーフテントを移動式ホテルとして活用し、2週間で総距離7440kmもの距離を走り抜いた。ポルシェがこの過酷なルートに耐えられるかという当初の不安は、終わってみれば一生の思い出に残る忘れられない経験へと変わっていた。

これまで19台を所有してきた生粋のポルシェファミリー

この大冒険を成し遂げたピオット=フォクト一家は、生粋のポルシェフリークである。これまでにケイマン、マカン、タイカン、パナメーラ E-ハイブリッド、複数の世代の911、718ボクスター、そしてカイエンなど、合計19台のポルシェモデルを所有してきた。自宅には巨大なガレージと、何百点もの自動車関連グッズが並ぶコレクター部屋を備えている。

ポルシェは彼らにとって特別な日の乗り物ではなく、日常に深く溶け込んだ存在だ。スゼリは買い物や通勤、時には資材の運搬にさえ911を毎日使用しているという。彼らにとって重要なのは、ダイナミズムやフィーリング、そしてポルシェを運転して仕事に向かうという日々の体験そのものなのだ。

世代を超えて受け継がれる自動車への情熱

56歳のフレディは若い頃にドラッグスターのレースに参加した経験を持ち、49歳のスゼリも車に対して同じ情熱を抱いている。彼らの車への愛情は、息子のジョアン・ペドロにも確実に受け継がれている。

両親がポルシェのステアリングを握り、時には全長220kmにも及ぶ世界一長いビーチであるプライア・ド・カッシーノからウルグアイのチュイまでドライブする姿を見て育った14歳の彼は、「18歳になったら自分が運転する」と明確な目標を持っている。ポルシェがもたらす唯一無二の体験と、家族の絆を深める情熱の旅は、今後も次の世代へと引き継がれていくことだろう。

【ル・ボラン編集部より】

911ダカールが単なるノスタルジーの産物ではないことは、この7440kmの旅が如実に証明している。日本での街乗りにはいささか派手すぎる変化球にも思えるが、日常の買い物から南米の荒野までシームレスに繋ぐ懐の深さこそ、1984年のパリ・ダカール制覇の系譜に連なる本作の真価だ。GT3 RSがサーキットの極北なら、本作はスポーツカーの再定義である。悪路でもポルシェの流儀たる正確なフィードバックを失わないしなやかな走りは、乗り手に濃密な体験を約束する。これ一台でカーライフを完結させたい大人の趣味人に最適な、至高の万能機だ。

【画像7枚】南米一過酷なラリーに史上初参戦。ブラジルの荒野に挑んだポルシェ911ダカールの勇姿を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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