カタログ数値には表れない、アルファ・ロメオの真骨頂
2026年3月17日に国内発表されたアルファ・ロメオの新型「トナーレ」。伝統の盾形グリルを刷新した新たな顔つきが目を引くが、真の進化は目に見えない部分にある。システム最高出力175psのMHEVというスペックは一切変わっていないにもかかわらず、0-100km/h加速は0.3秒も短縮されているのだ。発表会で語られたブランド哲学「感情の力学」を体現すべく施された緻密なリチューンと、当代随一のハンドリングを決定づけた「+8mm」の秘密。自動車ライター・嶋田智之氏が試乗でその真髄を解き明かす。
【画像36枚】左右+4mmのワイドトレッド化と刷新されたコックピット。数値を超えた官能を宿す、新型トナーレの進化を写真で紐解く
好調なセールスを牽引する次女。いち早く新型のステアリングを握る
皆さん、どもです。以前、ル・ボラン本誌で“月刊イタフラ”という良く言えば軽やかな、悪く言うなら軽々しい感じのイタフラ系情報ページを展開させていただいてた、自動車ライターの嶋田でございます。いや、実は京谷編集長はじめ担当諸氏からル・ボランWebで「いつからでも“週刊イタフラ”をスタートしてもいいよ」と言っていただいてるのですが、自分の遅筆っぷりを嫌というほど判ってる僕としては極力迷惑をかけないよう最低5本のストックを作ってからはじめさせていただこうと思いながらも、あまりにダメ人間過ぎて準備が完遂できておらず……。
なのに、なぜ今このタイミングで臆面もなくノコノコと登場したかと言いますと、“今が旬でしょ!”というシチュエーションにぱっくりとはまるような出来事があったから。3月17日に発表されたばかりの新型アルファ・ロメオ・トナーレに、いち早く試乗させていただいちゃったのです。
トナーレがどんなクルマなのか。ル・ボランの読者さんたちにはあらためて説明する必要なんてないのかもしれません。が、あえて触れるならアルファのSUV 3姉妹の次女であり、2022年2月の本国デビュー以来、SUVらしからぬ鋭いハンドリングが世界中で好評価を得てるモデル。日本には2023年2月から導入されておりまして、それからおよそ3年で新型へ切り替わった、というわけですね。本国では昨年の秋に発表されたので、思いのほか早い日本導入となりました。
アルファ・ロメオはジュニアの導入以来わが国での販売も好調で、2025年は前年の171%という数字をマークしたそうです。それはジュニアだけで成し遂げた数字じゃなくて、安定して売れてるジュリアもSUVの姉たちもしっかり販売を伸ばした結果なのだそう。ショールームにジュニアを見にいった人が同時に姉たちを見て、そっちに目移りしてプロポーズしてしまう、といった、ヒトであったら大変なことになりそうな出来事が多発した模様です。このタイミングでの新型トナーレ導入は、アルファの好調っぷりをキープするのに役立ってくれそうですね。
最大のトピックは顔つきではない。不変のスペックがもたらす「速さ」の驚き
さて、この新型トナーレ。最も大きく変わったのはどこか。これまたル・ボランの読者さんだったら一発でおわかりかと思いますが、そう、フェイス周りが結構大きく変わりました。このフェイスリフトが、写真を見たりスペック表を見たりしてわかる、最大の変更点です。
逆に見ただけじゃまったくわからないのが、走りのパフォーマンスの変化です。フェイスリフトももちろん大切なのであとで触れますが、僕個人としてはこっちの方が重要に思えるので、先にお伝えすることにしますと……。
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