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職人技と生成AIの融合。新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」が提示するラグジュアリーの現在地【写真38枚】

新型Sクラスの大幅刷新を礎に、頂点のラグジュアリーを再定義

メルセデス・ベンツは2026年3月24日、包括的なアップデートを施した新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発表した。1月末に全コンポーネントの50%以上を刷新して世界初公開された新型「メルセデス・ベンツ Sクラス」をベースに、ラグジュアリーをさらに高い次元へと引き上げている。革新的な自社開発OS「MB.OS」をマイバッハとして初搭載し、内外装のデザイン深化や電動化された新エンジンにより、静寂な空間と圧倒的なパフォーマンスを両立させた至高のサルーンだ。欧州の一部市場では3月25日より受注を開始する。

【画像38枚】発光するグリルと「正位」を保つホイール。新型マイバッハ Sクラスが放つ圧倒的な威厳を画像で確認する

威厳を放つ発光グリルと、直立を保つ鍛造ホイールの精緻

1月末に先行して公開された新型メルセデス・ベンツ Sクラスは、全コンポーネントの50%以上を刷新し、V8エンジンの継続や電気のみで約100kmの航続距離を誇るプラグインハイブリッドモデルの導入など、大幅な進化を遂げた。そのフラッグシップの最適解を基盤として誕生した新型メルセデス・マイバッハ Sクラスの外観は、これまで以上に堂々とした存在感を放っている。

象徴となるのは従来比で20%大型化された専用フロントグリルであり、照明付きの輪郭とフレーム内で発光する「MAYBACH」の文字が特徴だ。市場によってはCピラーのエンブレムやボンネット上のスリーポインテッドスターも上品に点灯する。ヘッドライトにはローズゴールドのアクセントがあしらわれ、洗練された輝きを添えている。

新型Sクラスでは高圧鋳造技術を用いた20インチマルチスポークホイールが用意されたが、マイバッハではさらに機械的な工夫が凝らされた鍛造ホイールが設定された。中心のスターマークは精巧なボールベアリング機構により、車輪が回転していても常に直立状態を保つ。暗めのトーンを特徴とする「ナイトシリーズ」には、新たにノーティックブルーメタリックのボディカラーが追加され選択肢が広がった。

生成AIが寄り添い、最高級ファブリックが包み込む「第3の空間」

室内空間はアナログの職人技と最新デジタル技術が融合した安らぎの空間であり、新型Sクラスと同様に「MB.OS」が拓くインテリジェンスの極致を体現している。ダッシュボードには36.6cmの中央ディスプレイと31.2cmの助手席ディスプレイを一枚のガラスに収めた「MBUXスーパースクリーン」が標準装備され、マイバッハ専用のスタイルで輝きを放つ。運転席の計器盤はローズゴールドのチューブデザインを採用している。

後席向けにも新型Sクラス同様に13.1インチの大型ディスプレイが2つ用意され、着脱式リモコンを通じた直感的な操作や、車内カメラを用いたビデオ会議機能によりオフィスと同等の生産性を発揮できる。生成AIを活用したMBUXバーチャルアシスタントは、複雑な対話を記憶し人の心に寄り添うパートナーへと進化したという。

インテリア素材ではマイバッハ史上初の「レザーフリー」オプションが設定され、高品質な「ミルヴィル」テキスタイルと人工皮革ARTICOが組み合わされている。従来の最高級レザー内装も健在であり、新色「ビーチブラウン」も追加された。さらに後席には自動コンフォートドアや専用クーラーボックス、銀メッキシャンパングラスを収納できる特注ホルダーが用意されている。

熟成のV8か、航続100kmPHEVか。究極の静粛性を支える先読みサス

パワートレインは全面的な見直しが行われ、全モデルで電動化技術が採用されている。欧州市場などの頂点に立つ「メルセデス・マイバッハ S 680」には、新型Sクラスで継続が話題となったV型8気筒エンジンをさらに磨き上げた最新世代ユニットが搭載される。450kW(612ps)の最高出力と850Nmの最大トルクを発揮し、17kWの出力を加えるマイルドハイブリッド技術により、時速100km/hまでわずか4.0秒で加速する。一部市場では伝統のV型12気筒エンジン搭載モデルも引き続き提供される。

「メルセデス・マイバッハ S 580」には395kW(537ps)を発揮する改良型のV型8気筒エンジンが搭載される。直列6気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの「S 580 e」は、システム合計430kw(585ps)を発揮し、新型Sクラスでも特筆された約100kmの電気駆動のみでの航続距離を実現している。

足周りには、新型Sクラスで導入された路面を先読みする革新のサスペンション制御を踏襲した新しい「AIRMATIC」エアサスペンションが採用され、先行車両からクラウド経由で送信される情報を活用してダンパーを自動調整し、極上の乗り心地を提供する。

水冷スーパーコンピューターの頭脳と、限界なき「MANUFAKTUR」の誘惑

運転支援システムも大幅に強化され、強力な水冷スーパーコンピューターの搭載によって将来の高度な機能拡張にも対応する余裕を持たせている。都市部の渋滞時などでも安全なポイント・ツー・ポイントの走行を可能にする「MB.DRIVE ASSIST PRO」や、斜め駐車にも対応する「MB.DRIVE PARKING ASSIST」などが順次導入される。

そして、独自性を求める顧客のために「MANUFAKTUR Made to Measure」というオーダーメイドプログラムが用意されている。150種類以上の外装色や400種類以上の内装色にとどまらず、過去の歴史的なボディカラーや無数のレザーオプションから究極のパーソナライゼーションが可能である。この至高のモデルは、ドイツのジンデルフィンゲン工場にある最新鋭ライン「ファクトリー56」にて、2026年4月より生産が開始される。

【ル・ボラン編集部より】

先日の大規模改良により、2700点もの部品を刷新し「究極の安らぎ」を確立した新型Sクラス。マイバッハは、その最高峰たる土台からさらに独自の世界へと踏み込んだ。発光する巨大グリルや常に直立する鍛造ホイールといった権威の主張は、一見すると過剰に映るかもしれない。だが、そこにはSクラス由来の革新的なMB.OSや先読みシャシーがもたらす完璧な静けさがある。最先端のデジタル知能と伝統的な職人技という矛盾を、メルセデス特有の濃厚な乗り味の中で完結させる手腕こそ、彼らの真骨頂である。

【画像38枚】発光するグリルと「正位」を保つホイール。新型マイバッハ Sクラスが放つ圧倒的な威厳を画像で確認する

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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