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名車カリブラから最新EVまで。オペルがホッケンハイムで魅せる125年のモータースポーツと電動化の系譜

125年のモータースポーツの歴史を体感。オペル、「ADACホッケンハイム・ヒストリック」に初出展

オペルは、2026年5月8日から10日にかけてドイツのホッケンハイムリンクで開催されるヒストリックカーの祭典「第21回 ADACホッケンハイム・ヒストリック – ジム・クラーク・リバイバル」に初参加すると発表した。同社のモータースポーツ初勝利から125周年を記念し、初期の貴重なレーシングカーから、ツーリングカーレースを席巻した伝説のマシン、さらには未来を見据えた最新の完全電動ラリーカーまで、歴史的なモデルを一挙に展示する。

【画像10枚】これが歴史的モンスターと最新EV。ホッケンハイムに集結したオペル歴代名車の全貌を見る

黎明期から1960年代へ、歴史を彩るモンスターマシンたち

昨年だけで4万5000人以上が訪れたという人気イベント「ADACホッケンハイム・ヒストリック」のピット屋上特別エリアにおいて、オペルは自社の誇る貴重なコレクションを公開する。その歴史は古く、1903年製の12馬力レーシングカーをはじめ、1928年のロケット推進車「RAK2」などが登場する。中でも1914年に製造された「グリーン・モンスター」は、12.3リッターの排気量から260馬力(191kW)を発揮し、最高速度230km/hに達するという、当時としては規格外のモンスターマシンである。

時代が下り1960年代のモデルとしては、レコルトCをベースにした1968年型のグループ5スペシャルツーリングカー、通称「ブラック・ウィドウ」が展示される。このモデルは初参戦前にホッケンハイムリンクで極秘裏にテストが行われ、同年のシーズン最終戦ではエーリッヒ・ビッターの操縦によりファステストラップを記録した逸話を持つ。また、「空を飛ぶことだけが、これより美しい」のキャッチコピーで知られる名車「オペル GT」の赤いモデルも姿を見せる。こちらも1968年の10月に同サーキットで数千人を招いた大々的な走行発表会が行われた、ゆかりの深い一台である。

DTM黄金期を駆け抜けたヒーローとEVの先駆者

オペルとホッケンハイムリンクの繋がりは、ガソリン車だけにとどまらない。早くも1971年には、電動モデルの「エレクトロGT」が卓越した性能を証明している。今からちょうど55年前の5月17日と18日、創業者一族のゲオルク・フォン・オペルが特別なプロトタイプでコースを走り抜け、電気自動車に関する6つもの世界記録を打ち立てたのだ。この圧倒的な記録は、自動車における電動化のパフォーマンスの高さをいち早く世に示した歴史的瞬間であった。

さらに、ツーリングカーレースの黄金期を彩った熱狂的なマシンたちもファンを魅了する。1989年の「カデット GSi 16V DTM」は、わずか800kgという超軽量ボディに、8100回転で270馬力(199kW)を絞り出すエンジンを搭載し、ピーター・オーベルンドルファーら名手たちの果敢な操縦でコーナーを軽々と駆け抜けた。そして、1996年の国際ツーリングカー選手権(ITC)を制したマヌエル・ロイターの愛機「カリブラ V6 4×4 ITC」、通称「クリフ・カリブラ」も忘れてはならない。約500馬力(368kW)を誇る2.5リッターV6レーシングカーの勇姿が再びファンの目の前に現れる。

電動化で切り拓く、新たなモータースポーツの未来

輝かしいモータースポーツの伝統を受け継ぎつつ、現在のオペルは排気ガスを局地的に一切出さない環境に配慮したエキサイティングなレース活動に注力している。「コルサ・ラリー・エレクトリック」に続き、新型「モッカ GSE ラリー」を投入して世界初となる完全電動ラリーのワンメイクカップを開催し、電動モータースポーツの先駆者としての地位を確立してきた。最近では、世界的な電動レースであるフォーミュラEへの参戦も発表しており、その情熱はとどまるところを知らない。

こうしたレース活動で培われた電動化の知見は、市販車にも惜しみなく注ぎ込まれている。年内には、日常で楽しめる新しいスポーツモデルとしてバッテリー電気自動車の新型「モッカ GSE」や「コルサ GSE」が販売店に並ぶ予定である。オペルは、ヒストリックカーの祭典で125年の歩みを振り返ると同時に、スポーティな電動モデルがもたらす純粋な運転の喜びを、これからの時代を生きる顧客に向けて力強くアピールしていく構えだ。

【ル・ボラン編集部より】

現在の巨大グループ内でプジョーやシトロエンと基本骨格を共有しながらも、オペルは明確に「ドイツ車らしい上質感と滑らかな操舵感」を担保してきた。今回のホッケンハイムでの歴史的アーカイブの誇示は、単なる懐古趣味ではない。1971年の「エレクトロGT」に遡る電動化の系譜と、DTMを戦い抜いた剛健なモータースポーツの血統を再提示することで、来るべきEV時代においても彼らが「生粋のドイツ・ブランド」であり続けるという、強烈な意思表示と受け取るべきだ。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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