BMW製直6ターボと先進アルミシャシーが交差する、新世代モーガンの最高到達点
モーガンカーズ・ジャパンは2026年8月28日より、ブランド史上最もパワフルな新型車「モーガン・スーパースポーツ400」の販売を開始した。最高出力408psを発揮するBMW製直列6気筒ターボエンジンを搭載し、カタログモデルとして初めて400psの大台を突破。先進のアルミニウムプラットフォームと最新技術の融合により、ダイナミクスを飛躍的に高めた新たなフラッグシップモデルの詳細をお伝えする。
【画像39枚】流麗なアルミボディに宿る機能美。モーガン最高峰「スーパースポーツ400」のディテールをすべて見る
伝統を凌駕するCXVプラットフォームと直6ターボの融合
英国のモーガンモーター・カンパニーが2026年4月に発表した「スーパースポーツ400」が、いよいよ日本に上陸した。このモデルは、2025年に登場してモーガンのラインナップに新たな次元のダイナミズムをもたらした「スーパースポーツ(SUPERSPORT)」のコンセプトをさらに追求した、シリーズの頂点に立つフラッグシップモデルである。
その構造的な土台となっているのは、先進的なCXVアルミニウムプラットフォームだ。ターゲットを絞った技術開発と性能向上によって、このアーキテクチャが秘めていた可能性を最大限に引き出している。
心臓部には、最新のBMW製B58「01」直列6気筒ツインパワーターボエンジンが搭載されている。長年にわたるモーガンとBMWの技術提携の賜物ともいえるこのパワーユニットは、最高出力408ps、最大トルク500Nmを発生させる。トランスミッションは鋭い立ち上がりと優れたレスポンスを実現する8速ZFオートマチックが組み合わされている。モーガンの哲学である軽量化を継承し、車両重量はわずか1170kgに抑えられており、高められたパワーが正確かつ意のままに引き出せるよう精緻に仕立てられている。
ナイトロン製ダンパーと専用タイヤが引き出す人馬一体の走り
歴代のモーガンの中で最もダイナミックな性能を備える「スーパースポーツ400」は、ドライバーとの一体感を徹底的に追求している。従来はオプションであったダイナミックハンドリングパックを標準装備としたこともそのひとつである。
最適なパフォーマンスを発揮するようにチューニングされたバルブとスプリングレートを持つナイトロン製の調整可能なフロントおよびリアダンパーが備わり、減衰力は24段階で調整が可能だ。ドライバーの好みや路面状況に合わせて、乗り心地とレスポンスを自在に変化させることができる。
また、サスペンションジオメトリとダンピング特性の見直しにより、ボディコントロールと安定性が向上しており、とくに激しいコーナリングにおいてはシャシーの動きがつかみやすく、ドライバーの操作に対して予測しやすく正確なレスポンスを実現している。
足元には、新デザインの軽量鍛造19インチSportliteアロイホイールが標準で装備される。これによりバネ下重量と回転慣性を低減させ、レスポンスの向上と力強い足元の存在感を両立している。タイヤは専用にセッティングされたミシュラン・パイロット・スポーツ5が採用されている。さらに、専用に開発された新型ハイフローアクティブパフォーマンスエキゾーストシステムも搭載されており、エンジンの特性に合わせて洗練性を保ちつつも、フラッグシップにふさわしいより際立つサウンドを響かせる。
空力と冷却性能を「機能美」へと昇華させたエクステリア
エクステリアは、現代のモーガンを特徴づけるシンプルで控えめな美しさを保ちながらも、確かな進化を遂げている。デザインの基本理念である機能的な哲学に従い、あらゆる要素は装飾としてではなく車体のフォルムに溶け込んでいる。その筆頭が新設計のフロントウィングに設けられたベントだ。ボディワークにすっきりと溶け込みながら空気の流れと冷却性能を高め、控えめに、しかし確実にこの車の性能の高さを物語っている。
また、下部のロワーボディワークは従来のサテングレーからグロス仕上げに変更された。これにより、流麗なアルミボディとテクニカルな要素とのコントラストが強まり、デザインとエンジニアリングの結びつきが一層際立っている。ボディカラーには新開発のサテンペイントとして、「フォージドグレー」「シルクシルバー」「セイルシルバー」「ホライゾンブルー」の4色が新たに設定された。さらに、オプションのコーラルアクセントディテールを追加することで、オーナーの個性を反映した1台を作り上げることが可能だ。
アナログの温もりと最新マテリアルが交差するコクピット
インテリアにおいても、職人技とパフォーマンス志向のキャラクターが融合した独自の空間が広がっている。従来のフルレザー内装に加えて、モーガン社内の「カラー・マテリアル・フィニッシュ(CMF)」戦略の知見を活かしたアルカンタラのオプションが幅広く用意された。アルカンタラはステアリングホイールにも採用され、ドライバーとの一体感を高めている。専用のステッチパターンがシートやドア、トランスミッショントンネルに施されるほか、英国スミス計器の製造元であるケアボント社による専用の計器盤アートワークが採用され、最新の通信で動作しながらもアナログらしい表情を保っている。
また、CX世代のモーガンとして初めて、アルミニウム製オートマチックギアセレクターがオプション設定された。陽極酸化処理を施したダークグレーのアルミニウム仕上げで、現代的な素材感と正確な操作感をもたらす。
手仕事のディテールをキャビンに織り込むマルケトリー仕上げのベニアなど、素材と機能が一体となってドライバーを支え、パーソナライズの歓びを提供している。
「スーパースポーツ400」は単なる高性能モデルに留まらず、オーダーメイドスポーツカーの世界市場におけるモーガンの立ち位置を一段と引き上げるマイルストーンとなるモデルといえる。
【ル・ボラン編集部より】
木製フレームのノスタルジーに浸るブランドから、一級のピュアスポーツカーメーカーへ。モーガンの進化は止まらない。強靭なCXアルミシャシーに408psのBMW製直6ターボを搭載し、車重はわずか1170kg。圧倒的なスペックを誇るが、特筆すべきはそれを力任せのじゃじゃ馬に終わらせていない点だ。専用チューンのナイトロン製ダンパーを標準装備し、強烈な出力を手の内で御す歓びに変えている。最新の心臓と古典的意匠の共存は、効率至上主義の現代において、クルマを操る根源的な情熱を呼び覚ます。
【Specification】MORGAN SUPERSPORT 400
モーガン・スーパースポーツ400
■車両本体価格(税込)=31,251,000円
■全長×全幅×全高=4110×1805×1290mm
■ホイールベース=2520mm
■トレッド=前:1500mm、後:1512mm
■車両重量=1170kg
■エンジン型式/種類=B58「01」/直列6気筒ターボ
■総排気量=2998cc
■最高出力=408ps(300kW)/6500rpm
■最大トルク=500Nm(51.0kg-m)/1250rpm
■0-100km/h加速:3.6秒
■最高速:290km/h
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前:ダブルウィッシュボーン、後:ダブルウィッシュボーン
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ=前:235/40R19、後:255/40R19
【画像39枚】流麗なアルミボディに宿る機能美。モーガン最高峰「スーパースポーツ400」のディテールをすべて見る










































