世界初のAMG専売ディーラーは1周年を迎え、今年もセールス増が期待される
AMGメルセデスの販売が世界的に伸びている。’17年のAMG車の販売台数はグローバルで前年比33%増の13万1970台、日本でも21%増の約6800台と大幅に増加。ともに過去最高を更新している。日本でのセールス増に関してメルセデス・ベンツ日本は、AMGの主要モデルに設定されたAMG43シリーズの充実に加え、SUV5モデルにAMGモデルが設定されたことが需要を押し上げたと分析。より幅広い層にAMGブランドが浸透したと見ていいだろう。
そのAMGの日本におけるフラッグシップディーラーであるAMG東京世田谷がオープンから1周年を迎えたが、世界初のAMG専売ディーラーとして注目された同ディーラーには、この1年で4500人を超える顧客が足を運んだという。東京世田谷だけの特別限定モデルの設定や、特別オーダープログラムなどの設定などに加え、AMGドライビングアカデミーの開催やオーナー向けのサーキット走行会など、ユーザーサービスの充実も販売増につながったと見ている。
AMG東京世田谷を展開するシュテルン世田谷の板東徹行社長は「AMGブランドとは親和性がないと思われていたSNS(ソーシャルネットワークサービス)の効果もありました」と語ったが、それだけ従来のユーザー層以外にもAMGブランドが拡がったということだろう。
今年の目標は公表していないが、板東社長は「現状維持と停滞は負け。新たなマーケティングにチャレンジしていきたい」と意欲満々。さらなる積極展開と販売増が期待できる。今回、新たに追加されたメルセデス・ベンツGLC63S/GLCクーペ63Sの報道発表会が同ディーラーで開催されたが、AMG GT以外では初めてパナメリカーナグリルを採用した同車にも、果たして東京京世田谷限定バージョンが設定されるのか興味深いところだ。
1000万円を超えるモデルも少なくないAMGだけに、この世界的なセールス増はメルセデス・ベンツおよびダイムラーの業績向上にも大きく貢献していることは間違いない。’17年のメルセデス・ベンツ世界販売台数、約229万台(スマート除く)の5%を超えたAMGの勢いは今年も衰えることはなさそうだ。