清水和夫のDST

ポルシェ・マカン vs レクサスRX200t、両車のブレーキ意思が明確に!?【清水和夫のDST】#66-3

清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(Dynamic Safety Test)
Number 66:SUV市場の真打ち対決!人気者同士の実力はいかに?

ポルシェ・マカン vs レクサスRX200t
TEST 02:ウェット旋回ブレーキテスト

テストの「方法」と「狙い」

ドライ路面からウェット路面に100km/h(±2%)で進入、半径40Rのカーブをフルブレーキングしながら曲がる。路面はハイドロプレーニングよりもウェットグリップが問われる水深5mmに設定。ABSやタイヤを含めたクルマの総合的なブレーキ性能と、シャシーの旋回性能(ラインが外に膨らむクルマは危険)をみる。

 

【参考データ】減速Gと横Gの平均値


マカンは減速Gと横Gが均等に配分された。ステアリングをきり込んだ瞬間に、ドライバーの意思を汲み取り、舵の利きを優先させるのだろう。RXはユーザー層にあわせてステアリングをあまり効かせられないのかもしれない。

 


旋回ブレーキはタイヤの摩擦力を縦と横、つまり止まる力と曲がる力に分散される。どう分散されるかはABS(電子制御)とステアリング系の剛性やジオメトリー特性などで決まる。横Gが低めなのでステアリングの利きが課題だ。

 

ル・ボラン 2016年2月号より転載
CARSMEET web編集部

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