エンタテインメント装備には新機軸も
すでに艤装を施したテスト車両をBMW自身が一部メディアに公開している次期「1シリーズ」。今回はドアトリムなどが露になった内装などの写真も入手できたので、改めてデビュー前の情報をご紹介しよう。
まずインパネ回りだが、こちらは操作系を除きカムフラージュが施された状態。しかしワイドなインフォメーションディスプレイやエアベント、新型「3シリーズ」と同じデザインテイストで仕上げられたiDriveなどが確認。パーキングブレーキもついに電気式となっている。またドライバー正面のメーターもデジタル化され、表示状態は確認できなかったが3シリーズや「8シリーズ」に通じるグラフィックが与えられている模様だ。
だが、次期1シリーズのインテリアで注目すべきはドアトリム。ブルーに光るアンビエントライトは、BMWだと思うとかなり「跳んだ」グラフィックでコンパクトカーとしてはエッジが立った試みといえそうだ。
そのハードウェアだが、次期1シリーズではついにFFプラットフォームが採用される。それはいまのところMINIや2シリーズなどの「UKL1」という説が有力だが、ここにきて新しいFF用の「FAAR」が採用されるという情報も出ている。FAARは次期2シリーズ・ファミリーから採用されるといわれてきたプラットフォームだが、先行して次期1シリーズに投入される可能性もあるわけだ。
搭載エンジンは140㎰を発揮する1.5L 3気筒ガソリンターボがベーシックで、そのほかに195㎰の2L 4気筒ガソリンターボ、2Lディーゼルなどをラインアップ。そしてトップモデルの「M140i」にはハイチューンな2L 4気筒ガソリンターボを搭載。そのアウトプットは340㎰に達するという説もあり、これには1シリーズとしては初の4WD仕様も設定されるようだ。
今回捕捉されたテスト車両は大径ツインエキゾーストパイプ、スポーティなリヤバンパー、分厚いリアスポイラー、ブルーのMブレーキキャリパーなどからM140iとみられるが、この艤装が完全に取り払われるタイミングは9月のフランクフルト・ショーとなるだろう。