ボルボ傘下ながら独立ブランドとして電気自動車を開発
’19年にはすべての新型車をハイブリッドを含む電動化車両とする宣言をしたボルボ。内燃機関が主体のマイルドハイブリッドは残すので、どこまで転換が進むのか未知数の部分もあるが、この発表に先駆けて、ボルボ・カーズ傘下のハイパフォーマンスカー部門のポールスターが高性能電気自動車(EV)の専業部門となることも発表された。ボルボのレーシングカーの製作や、高性能チューンドカーを手がけてきたポールスターだが、今後はその技術を電動化の分野で発揮していくことになる。
BMWは「BMWi」、ダイムラーは「EQ」をEV専門のブランドとして立ち上げたように、ボルボも別ブランドとして展開し、新規顧客を獲得する狙いだろう。
これを機に、ポールスターのCEOにボルボ・カーズのデザイン担当上級副社長のトーマス・インゲンラート氏が就任。このところのボルボの成功は斬新かつモダンなデザインの功績が大きいが、そのデザイン部門を引っ張ってきたインゲンラート氏が高性能EVをどう形にしていくのか楽しみでもある。
新たな事業計画と製品に関しては今秋に追加発表される予定で、ボルボの電動化計画と合わせて、周囲を驚かせるようなプランが発表される可能性も高い。今年は東京モーターショーにもボルボが復帰し、出展することが決まっており、新たなプロジェクトの日本上陸にも期待がかかる。ハイブリッド普及率の高い日本で電動化技術をどうアピールするのか。ボルボユーザーならずともブースを訪れてみる価値はありそうだ。