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サプライヤーの巨人、ボッシュがもたらす2輪車の未来とは?

電動自転車にABSを搭載

 

ドイツの大手サプライヤー、ボッシュは11月6日、イタリア・ミラノで11月7日に開幕する国際2輪車ショー「EICMA2017」の出展概要を発表した。

2輪車は現在、世界的に需要が大きく高まっている。2021年までに2輪車の世界生産は1億6000万台を超えると予想されている。その需要に応えていくために、作り手側はより多くのことを実現していく必要が迫られている。そんななか、ボッシュでは将来の2輪車に向けた技術をアピールする。

コネクティビティの分野では、インテリジェントに接続されたオンボードシステム「コネクティビティコントロールユニット」が挙げられる。他の車両との通信を可能にし、すべての情報がつながっているライダーやクルマに伝達されるものだ。この装置はまた、車両安定性などを監視し、必要に応じて適切な処置によって車両の安全性を高める役割を果たす。さらに盗難の被害に遭った際には、位置情報を特定することも可能だ。

安全運転支援システムでは、2輪車専用に開発されたABSやMSC(モーターサイクル・スタビリティ・コントロール)が挙げられる。このABSはこれまでのものに比べて30%小さく、45%軽くなっており、250ccまでの小型2輪車にも対応。走行中の車体の傾斜度合いを検出することによって前後輪の制動力を個別に分配する。この装備によって、ライダーは妥協せずに車両のダイナミクス性が味わえるとともに、事故のリスクを低減できる。

「eBike ABS」は、世界で初めてABS(アンチロックブレーキシステム)を搭載した電動自転車。オートバイで培ったABSシステムを活用し、前輪ABSと後輪リフト機能の組み合わせにより安定性が向上。市街地からトレッキングまで、幅広いシーンで高い安全性をサポートする。

都市のモビリティ向けとなる、軽2輪用の電動パワートレインシステムにも注目だ。3kWまでのパワーレンジと4kW以上のパワーレンジのモーターを備えたインハブドライブシステムは、モーターやコントロールユニット、バッテリー、充電器、ディスプレイ、アプリで構成。軽量なモビリティのための柔軟で多彩なシステムを提供する。

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