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フォルクスワーゲンが本格的な電動化をスタート

次期ゴルフに48Vシステム採用を予告

4月27日、フォルクスワーゲンはハイブリッドシステムを採用する8代目を数える次期型ゴルフを皮切りに、ほぼすべてのモデルラインナップに電動化技術を採用していく方針を明らかにした。

この発表は、現在および未来の自動車技術に関する世界で最も重要な会議のひとつである、ウィーン国際モーター・シンポジウムの場で行なわれた。フォルクスワーゲン乗用車ブランドで開発担当取締役を務めるDr.フランクヴェルシュは次のようコメントしている。

「従来の駆動システムを電動化することで燃料消費量と排出ガスをさらに削減しつつ、ダイナミクスとドライビング コンフォートを高めることが可能になります。私たちはこのより幅広い電動化キャンペーンを、フォルクスワーゲンのベストセラーカーである“ゴルフf”から始めることで、コスト効率に優れた新開発の48Vマイルドハイブリッドにとって、幅広い市場を切り拓くことになるでしょう」

フォルクスワーゲンは、従来の内燃エンジンに48Vのベルト統合型スタータージェネレーターと48Vのバッテリーを組み合わせる手法を採用する。この持続可能な組み合わせは今後、フォルクスワーゲン・ハイブリッドラインナップのエントリーモデルになる。48Vマイルドハイブリッドシステムは、エンジンを完全に停止した状態で“コースティング(惰性走行)”でき、100km走行あたり、最大0.3Lの燃料を節約できる。さらに、このマイルドハイブリッドシステムは、始動時にエンジンを電気的にアシストすることで、ダイナミクスとコンフォートを一層高めることが可能だ。

Dr.ヴェルシュはさらに次のように述べた。
「電気、ガソリン、ディーゼル、天然ガスなどの異なるエネルギー源の共存は、フォルクスワーゲンでパラダイムシフトを切り拓いてくれます。フォルクスワーゲンは、“ゴルフ”などの電動化された従来型モデルにくわえ、純粋な電気駆動を用いた新しいモデル“I.D.(アイ.ディ.)”といった製品ラインナップを初めて同時に提供することになります」

これにより、製品ラインナップはふたつに分かれるが、どちらも等しく重要。この新しいモデル戦略は、次世代の“ゴルフ”と電気自動車“I.D.”の双方が発売される2019年以降に実現することになる。この2台のコンパクトカーは、まったく異なる技術コンセプトに加え、明確に異なるデザイン手法を採用している。フォルクスワーゲンは、これらのふたつの製品ラインナップで、クルマの電動化を「民主化」することを目指していく。

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