ニューモデル

メルセデスAMGの最新作は「GLE53」

直列6気筒エンジンのマイルドハイブリッド仕様

2月27日、ダイムラーはメルセデス・ベンツGLEのモデルバリエーションに高性能モデルの「メルセデスAMG 53 4マチック+」を追加設定したことを発表した。

パワートレインは48Vシステムを組み合わせる新世代のマイルドハイブリッド。435ps/520Nmを発揮する3L直列6気筒ツインターボと、22ps/250Nmを発する「EQブースト」スタータージェネレーターを搭載。9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」を介して、4輪を駆動する。

EQブーストはスターターモーターとオルタネーターを強力な電気モーターに組み合わせたもので、エンジンとトランスミッションの間に取り付けられている。このEQブーストが発進時から電動補助コンプレッサーの役割を果たし、0-100km/h加速を5.3秒でこなす加速性能に貢献している。その一方で、電気駆動技術の導入は10.8km/Lの燃費や212g/kmの二酸化炭素排出量(NEDCモード)を実現。パフォーマンスと燃費・環境性能を高い次元で両立させている。

走行状況などに応じて前後輪の駆動力配分を最適に制御する「AMGパフォーマンス4マチック+」、そしてエアサスペンションをベースに高水準の敏捷性やニュートラルステアリング、トラクション性能の最適化を図る「AMGアクティブライドコントロールサスペンション」、さらに車速感応型の電動パワーステアリングや高性能ブレーキシステムが搭載され、AMGモデルにふさわしいパフォーマンスを発揮する。

走行モード「AMGダイナミックセレクト」は、「スリッパリー」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビデュアル」に、オフロード向けの「トレイル」、「サンド」を加えた計7つのモードを設定。「スポーツ+」ではパワートレインやサスペンション、ステアリングの設定が非常にスポーティとなり、ダイナミックな走りを引き出せる。「インディビィデュアル」はエンジンやトランスミッション、サスペンション、エキゾーストシステムを個別に任意調整が可能だ。なお、「スポーツ」および「スポーツ+」モード時は車高が15mmローダウンする。

エクステリアでは、縦基調のクロームメッキストリップを採用したフロントグリルや前後バンパー、20インチホイール(オプションで22インチまで変更可能)といった専用アイテムがAMG車独特のアピアランスを実現。エキゾーストフィニッシャーは4本出しで、テールパイプトリムがあしらわれている。

ブラックが基調となるインテリアは、各部のステッチなどシートベルトなど、レッドのアクセントが目をひく。インパネ上部や人工皮革「ARTICO」が用いられるほか、シート地はARTICOとマイクロファイバーを組み合わせとなり、ブラックのルーフライナーやブラッシュドアルミのアクセントパネルと合わせて、スポーティでラグジュアリーな雰囲気を高めている。なお、キャビンは5人乗りが標準だが、オプションで3列7人乗りが選択できる。

インフォテイメント系では、新型Aクラスで初採用された音声操作コントロール機能を含む「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」が標準装備となっている。

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