サイズを活かしたパッケージングは、コンコースならではの魅力だ
フルサイズのため、全長5335mm、全幅は1940mmと現代のクルマと並んでも存在感抜群で、現行Sクラスよりもひと回り程大きい。運転してみると確かに“デカい!”ですが馴染みやすく、クルマのサイズは掴みやすいので気になる程ではありません。また想像以上にステアリングが切れるため、車庫入れで難儀することはありませんでした。資料を見ると、最小回転半径6.4mとありましたので、万人に取り回しが容易かと聞かれると……。
ホイールはポリッシュタイプで、タイヤサイズは225/60R16。助手席はパワーシートで、ドア脇にはウインドーの開閉スイッチと併せて、エアコンの調整スイッチも備わる。純正キー、スペアキー、さらにドキュメント類も残る。トランクは開口部、奥行き、深さともに広い。
車内に入ると確かに広い。現代車のようにドリンクホルダーやオーバーヘッドコンソールを効率的に配置してスペースを稼ぐなんてことはなく、単純に広いスペースが用意されています。ベンチシートのため、前後各3人の6人乗車が可能で、駐車スペースさえ確保できればこれまでのクルマ趣味を変える刺激的な体験が出来ることは間違いないでしょう。
テールランプのデザインは、テールフィンが全盛だった時代を髣髴とさせるとともに、リアスタイルの特徴ともなっている。
重量税の割り増しなどで、はっきり言って税金などの維持費は高い。それでも車両本体価格を合わせてトータルで考えると、コンコースにこの値段で乗れる今は、狙い目と言えます。
1997 CADILLAC CONCOURS
車両本体価格●380,000円
ジャストサイズ度 ★★
クルージング度 ★★★★★
ドロ沼度 ★★★
フルサイズセダンで排気量は4.6L。しかも生産から20年以上が経ち、自動車税は割増。ということで、維持費はハッキリ言って安くはない。しかし、車両本体価格とトータルで考えると非常にお得な1台だ。
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ナカオワークス
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