ソフトライドだがしっかりとしたコシのある走行性で純正との差は歴然
フロントチューブバンパーに電動ウインチを搭載したスージースポーツのJB64。オリジナル40mmアップサスペンションキットとジオランダー M/Tワイルドトラクション、MLJエクストリームJXJ03ホイールが本格4駆のワイルド感を強調している。その見た目から「バリバリのクロカン仕様でクセがあるのでは?」と思うことだろう。しかし乗り心地は快適そのものなのだ。
車高は上がっているものの、コーナリング時のフワフワ感は大きく低減。安定した姿勢でコーナーを抜けていく。ソフトライドなのだけど、しっかりとしたコシがある感じと言えば分かりやすいだろう。
先端に重量のある電動ウインチを搭載しているが、回頭性は良好で不満など感じさせない。その気になればかなり攻めた走りが楽しめる。ダートでもショックアブソーバーがコイルの伸縮スピードをしっかりと減衰。凸凹路面でもタイヤが路面を追従して狙ったラインをトレースしていく。固さを感じさせることはなく、終始マイルドな乗り心地だ。
さらにアクセルを踏み込んだ時のレスポンスの良さが好印象。JB64のオーナー、特に歴代ジムニーから乗り換えた人だと電子スロットルのタイムロスに不満を感じるだろう。それが見事に解消されているのだ。
これはミニコン&ミニコンαとレスポンスジェット、レスポンスリング、レスポンスブースター、ダウンテールマフラーなどによるファインチューンの成果。燃料の噴射量とタイミング、アクセル開度に対するスロットル開度の比率を調整。
オンロードはもちろんのこと、オフロードでも「ここぞ!」という瞬発力が必要な時にしっかりと応えてくれるから非常に扱いやすくなっている。快適さ、乗りやすさともノーマルとの差は歴然と言えよう。