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老舗ジムニープロショップがジムニーのオフローディングをより意識したモデルを提案【ジムニー天国2020】

ソフトライドだがしっかりとしたコシのある走行性で純正との差は歴然

フロントチューブバンパーに電動ウインチを搭載したスージースポーツのJB64。オリジナル40mmアップサスペンションキットとジオランダー M/Tワイルドトラクション、MLJエクストリームJXJ03ホイールが本格4駆のワイルド感を強調している。その見た目から「バリバリのクロカン仕様でクセがあるのでは?」と思うことだろう。しかし乗り心地は快適そのものなのだ。

オリジナルの40mmアップサスペンションキット。ソフトな乗り心地は女性にも好かれるだろう。

車高は上がっているものの、コーナリング時のフワフワ感は大きく低減。安定した姿勢でコーナーを抜けていく。ソフトライドなのだけど、しっかりとしたコシがある感じと言えば分かりやすいだろう。

サスペンションキットにはラテラルロッドとロングブレーキホースも標準で含まれている。補正は万全だ。

先端に重量のある電動ウインチを搭載しているが、回頭性は良好で不満など感じさせない。その気になればかなり攻めた走りが楽しめる。ダートでもショックアブソーバーがコイルの伸縮スピードをしっかりと減衰。凸凹路面でもタイヤが路面を追従して狙ったラインをトレースしていく。固さを感じさせることはなく、終始マイルドな乗り心地だ。

ホイールはMLJの新作「エクストリーム JXJ03」を装着。ビードロック調デザインがワイルド感を演出。

さらにアクセルを踏み込んだ時のレスポンスの良さが好印象。JB64のオーナー、特に歴代ジムニーから乗り換えた人だと電子スロットルのタイムロスに不満を感じるだろう。それが見事に解消されているのだ。

ショックアブソーバーは減衰力を14段階で調整可能。走るステージに応じた最適の走りが可能だ。

これはミニコン&ミニコンαとレスポンスジェット、レスポンスリング、レスポンスブースター、ダウンテールマフラーなどによるファインチューンの成果。燃料の噴射量とタイミング、アクセル開度に対するスロットル開度の比率を調整。

マフラーのタイコは小さくないが、オフロード走行を考慮してヒットさせにくい場所に取り回されている。

オンロードはもちろんのこと、オフロードでも「ここぞ!」という瞬発力が必要な時にしっかりと応えてくれるから非常に扱いやすくなっている。快適さ、乗りやすさともノーマルとの差は歴然と言えよう。

マフラーのエンド部分は下から覗き込まないと見えない位置に備わる。個性的な作りで注目度高し!

テストドライバー:内田 靖 ジムニー天国2020より転載
LE VOLANT web編集部

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