スロットルコントローラーでサイズ変更によるダルさを改善
74型のデザインバランスがあまりにも良すぎて、どうモディファイすべきか悩んでいるオーナーも多いはず。そんな人にうってつけの例となるのがピークスの74型だ。ノーマルの良さをソフィストケートせず、同時に普段乗りでも快適なフィーリングを目指したという。サスは2インチアップに抑え、ノーマルバンパーとフェンダーとのバランスを考えている。
アクセルの踏み込み量に応じたエンジン出力を調整するスロットルコントロール。より早く回転が立ち上がる。
オリジナルコイルをコアに、ダンパーはKプロダクツオリジナルのKYB14段階調整式を組み合わせている。さらに、リフトアップに伴うジオメトリーの変化に対応するためのラテラルロッド、リーディング&トレーリングアーム、そしてロングステンレスメッシュブレーキホースなどでリカバリー。
2インチアップコイルとブレーキホースはピークスオリジナル。コイルは日常で運転する時の気持ちよいフィーリングを追求。
タイヤは30×9.5R15という、あえて控えめなサイズをチョイスしハンドリングをデチューンしないように気を遣っている。それが功を奏して、ナチュラルなドライブフィールだけでなく、ヨーロッパ調モディファイの品の良さも実現している。
タイヤは定番のBFグッドリッチM/T。それに、いま流行のビードロック風デザインを採用した398MANXを組み合わせた。
ドライブフィーリングという点で語るなら、それを大きく変えてくれるのが、PIVOTのスロットルコントローラー。電子スロットルを採用した74型において、踏んだ瞬間から違いが分かるほどフィーリングを向上させる逸品だ。
64/74型でリフトアップした場合に起こるのが、脱着式メンバーとプロペラシャフトの干渉。ハイリッジの対策部品で対応。
ちなみに、今回の撮影には間に合わなかったが、純正バンパーから出すセンターマフラーを鋭意開発中とのこと。中低速のトルクアップと、レスポンス&サウンド改善を実現できるエキゾーストになる予定だ。
バネ下重量の増加やジオメトリー変化で起こるジャダーやシミーも、ステアリングダンパーの性能アップで対策できる
また、サスペンションも1インチアップや3インチアップといったバージョンも検討しており、とりあえず足まわりだけでも替えたいというニーズに幅広く対応していく予定となっている。
リーディング&トレーリングアームは強度をアップさせたオジリナル品を使用。ステンレス製ラテラルロッドもオリジナル。