ニューモデル

復刻版「アストンマーティンDB5」ボンドカーの生産開始!

世界25台限定で販売される「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」は、映画007劇中車と同様のギミックを再現

アストンマーティンはこのほど、世界で限定25台が販売される「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」の生産を開始したと発表した。

このモデルは1964年に公開された映画「007ゴールドフィンガー」にボンドカーとして登場したDB5の復刻版。2017年に「DB4 GTコンティニュエーション」でスタートしたコンティニュエーションプログラムの第2弾として企画され、現代的なエンジニアリングを用いながら、当時の製造方法やプロセスに忠実に従って造られる。

生産を担当するのは、英国ニューポートパグネルにある本社のヘリテージ部門。車体は軟鋼材のフレームをベースにアルミニウム製ボディパネルを組み合わせる。エンジンは自然吸気式の4L直列6気筒で、6本のプラグヘッドや3基のSUキャブレター、オイルクーラーを装備。最高出力は290bhp(約294ps)を発生する。トランスミッションはZF製の5速MTで、駆動するリヤアクスルには機械式のLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が組み合わされる。

ノンパワステのラック&ピニオン式ステアリングや、スタビライザー付きのフロント用ストラットサスペンション、ラジアスアームとワッツリンケージを備えたライブアクスルリヤサスペンション、そしてガーリングタイプのサーボ付きスチール製ディスクブレーキなど、シャシーや足まわりにはオリジナモデルと同じ、ダイナミックパッケージが採用される。

さらにこのモデルでは、映画「007ゴールドフィンガー」でジェームズ・ボンドが披露してくれた様々な仕掛けも忠実に再現。その多くは実際には使用できない擬似的な装置となるが、ボンドカーの雰囲気を十分に味わうことができる。採用されたギミックは以下のとおり。

[エクステリア]
・リヤスモーク発生システム
・リヤ擬似オイル散布システム
・フロントおよびリヤの回転式トリプルナンバープレート
・ツインフロント擬似マシンガン
・防弾仕様のリヤシールド
・ボディの前後に搭載するバタリング・ラム(破城槌)
・擬似タイヤスラッシャー
・着脱式助手席ルーフパネル(オプション)

[インテリア]
・擬似レーダー追跡システム
・運転席ドアに設置された電話
・シフトレバーに搭載された脱出用ボタン
・アームレストやセンターコンソールに設置された各種スイッチ
・シート下の武器格納トレー
・各種ギミックを作動させルためのリモコン

「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」のボディカラーは、オリジナルと同じ「シルバーバーチペイント」のみ。ちなみに、このモデル1台を製造するのにかかる時間は約4500時間で、価格は税別で275万ポンド(約3億8200万円)。カスタマーへは、今年の下半期から順次デリバリーされる予定だ。

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