「フェアレディZ」のブランド力を活かした派生モデルを検討中?
日産は伝統のスポーツモデル、「フェアレディZ」の次期型を示唆するプロトタイプを発表したばかりだが、「Z」のブランドイメージを活用したバリエーション拡大を検討しているという情報が入ってきた。
そんな検討案の中でも注目されているのが、クロスオーバーSUVだ。実際、日産グローバル製品計画担当副社長であるイヴァン・エスピノーサ氏は、外誌のインタビューでフェアレディZのキャラクターを利用した派生SUVの開発を検討中であることを認めたというから驚きだ。同氏は、「Zブランドの強さは非常に大きいものなので、いくつかの派生展開を許容する条件は整っています」と語ったという。
そこで、今回は海外のデザインスタジオの協力で予想CGを制作してみた。完成した派生SUVのフロントマスクは、「フェアレディZプロト」の造形を大きく反映させた仕立て。だが、SUVモデルということでグリルは大幅にボリュームアップされ押し出しの強いテイストに改められた。またフェンダーにはクラッディング、分厚いサイドスカートなどを装備するほかリヤクォーターウインドーの処理もSUV独自の造形となっている。なお、リヤのコンビランプはピュアEVの「アリア」に酷似したLEDストリップライトに変更されている。
また、今回はSUVに加え4ドアセダン版の予想CGも制作。こちらのフロントはZプロトとほぼ同じデザインを採用するが、リヤ回りはテールライトやバンパーなどで差別化が図られた。現段階では、そのハードウェアがどのようなものになるかは不明。だが、市販型の次期フェアレディZも含めてスポーツ性の高いスペックとなることは確実だ。パワーユニットとして有力なのは、「スカイライン400R」に搭載されている3L V6ターボあたりだろう。