最高出力1600psを発揮する8.0L W型16気筒+4ターボエンジンを搭載
ブガッティは2019年8月の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にて、ハイパーカー『チェントディエチ』を発表したが、その市販型プロトタイプ第一号をスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
イタリア語で「110」を意味するチェントディエチは、1991年世界に大きなインパクトを与えた「EB110」へ敬意を表し、同社の創業110周年記念モデルとして誕生した。捉えたプロトタイプは、4分割されたエアインテークのセンターに馬蹄形の給気口を備え、EB110の影響を強く受けていることがわかる。また同社の特徴であるC字型Bピラーの代わりに5つのダイヤモンド型エアインテークを備えるが、プロトタイプではカモフラージュされており、最終市販型デザインは明かされていない。また2月に発表されたプロトタイプとは異なるホイールも確認できる。
そのほかフロントスポイラー、サイドスカート、後部ではリアスポイラー、縦2段に配置されたクワッドエキゾーストパイプ、3つのディフューザーなどは2月のプロトタイプから変更はないようだ。ガラスの下に見えるエンジンは、「シロン」より99ps強力な最高出力1,600psを発揮する8.0L W型16気筒+4ターボエンジンを搭載、軽量ワイパーやカーボンファイバースタビライザー、スペシャル加工のサイドミラーのおかげでシロンより20kg軽量化され、0-100km/h加速を2.4秒、リミッター作動による最高速度は236マイル(380km/h)に達する。これは1870万ドル(約20億円)の「ラ ヴォワチュール ノワール」や「ディーヴォ」、「シロン スーパースポーツ300+」などこれまで製造されたモデルの中で最も強力なスペックとなっている。
チェントディエチ市販型は、976万ドル(約10億1千万円)の限定わずか10台で発売され、2022年初頭にデリバリーが開始される予定だ。