日産

ますます電動化に勢いがつく日産、ミシシッピ州の工場で新型電気自動車2モデルを生産。

米国の製造拠点への投資総額は、なんと135億ドル! 2030年の米・自動車販売の40%がEVとなるのを見据えた戦略

日産自動車株式会社は、同社が米南部ミシシッピ州に構えるキャントン工場を、米国におけるEV生産の中心拠点とするための詳細な計画を発表した。日産は、キャントン工場に最新のEV生産技術を導入し、2車種の新型EVを生産する。今回日産は、EV生産に向けて総額で5億ドルの投資を行い、5,000人のうち約2,000名の従業員については雇用を維持しながら各人のスキルを向上し、2025年に生産を開始する予定だという。

2022年で操業19周年を迎えるキャントン工場では、2003年に操業を開始してから累計で約500万台の自動車を製造してきた。同工場では現在、「アルティマ」、「フロンティア」、「タイタン」、「タイタンXD」の4モデルを生産しており、今回の発表を含めて日産はこれまでに同工場へ40億ドルを投資してきた。

COOのアシュワニ・グプタ氏は「今回の発表は、米国でEVシフトを加速させるために行う投資の第一弾となるもの。日産はキャントン工場の将来のために積極的な投資を行い、最新の技術を投入し、従業員にトレーニングの機会を提供することで、トップレベルのEVを生産する」と述べている。

今回の日産の投資は州政府、郡政府、地方自治体との強力なパートナーシップによって支えられている。ミシシッピ州のテイト・リーブス知事は「日産は、ミシシッピ州の自動車産業の礎。同州の人々は、キャントン工場を開設してから約20年にわたり、グローバルな自動車メーカーである日産のクルマを生産し続けている。今回、日産が同工場でEVとバッテリーパックを生産すると決定したことで、ミシシッピ州は再びグローバルな注目を集めることになり、同工場で働く従業員は誇りを持って仕事に取り組み、永続的な成功を目指すことができる。ミシシッピ州のチームは、最高レベルの品質のEVを生産する準備ができている」と語った。

「Nissan Ambition 2030」発表時の、内田 誠社長兼最高経営責任者と、アシュワニ グプタ取締役、代表執行役最高執行責任者。

「Ambition 2030」
本日の発表は、2030年までに日産・インフィニティの両ブランドで15車種のEVを含む23車種の電動車をグローバルに展開する「Nissan Ambition 2030」に基づくもの。同社は「Nissan Ambition 2030」を通じて、ワクワクする電動車両と革新的な技術をお客さまに提供し、環境問題や社会課題、そしてお客さまのニーズを考慮しながら、モビリティの可能性を拡げ、その先にある、よりクリーンで安全でインクルーシブな世界の実現を目指すという。

日産は、電動化と生産技術のさらなる革新を追求することで、2050年までにグローバルな事業活動と製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げている。この取り組みの一環として、2030年までに同社の米国における販売の40%をEVとし、さらに多くの車両を電動化する事を目指すという。

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