1970年代に製造・販売していた、アラジンの反射型石油ストーブ「シルバークイーン」。その存在感と暖かさで人気のモデルが、カセットボンベ式となって復活した! カセットボンベ式だから持ち運びに便利なため、テラスやガレージ、アウトドアでも活躍するアイテムだ。
ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン
落ち葉とともに冬の訪れを何よりも感じさせたのは、友人がSNSにアップした今季初のストーブへの火入れだった。もう30年以上愛用しているだろうアラジンの石油ストーブだ。使い込まれた円筒のボディに丸く空いた窓から青い炎が覗き、まるで温もりが伝わってくるようだ。
本来は赤く燃える火が青いのは、最適な酸素量による良好な燃焼状態による。心地良い暖かさをもたらし、印象的な見た目からブルーフレームと名付けられた。90年以上前に原型が生まれた名品だ。
日本では1950年代にヤナセが輸入を開始したという経緯も自動車愛好家には親しみを覚えるだろう。メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンの横にアラジンが並んだ当時の光景を想像しても面白い。
エアコンが普及したとはいえ、寒さの厳しい東北や北陸では石油ストーブは暖房の主役として活躍する。直火ならではの視覚的な温もりに加え、燃焼時の蒸気の発生で室内の空気を乾燥させず、体感温度も上げるのである。そんな石油ストーブへの憧れを気軽に満たしてくれるのがカセットボンベ式のポータブルガスストーブだ。
シルバークイーンは、1970年代の反射式ストーブをコンパクトなサイズで復刻した。ブルーフレームの対流式に対し、装備した放熱ネットを炎で赤熱し、鏡面の反射板で熱を反射する。スピーカーのような志向性のある暖房効果が特徴だ。
カセットボンベなので灯油を補給する手間や匂いもない。入手も容易だ。反面、常時、長時間使用するというよりも急速暖房や補助的に使うのにいいだろう。
連続燃焼時間は、強は約2時間30分、弱なら約7時間維持する。これも放熱ネットを内と外に2層に備え、燃焼設定に合わせて赤熱させることで、出力を抑えながら暖かさを維持する独自開発の省エネ技術だ。
滑らかなカーブを描く鏡面を背景にしたレトロフューチャーなデザインはスチームパンクを思わせる。一説には、クイーンというネーミングも三面鏡を思わせる優雅なスタイルに由来し、青い炎を王冠に見立てたブルーフレームのキングと対を成すともいわれるそうだ。
点火すると青い炎の上でネットが赤熱した。赤い光は反射板に映り込み、全体に広がり、まるで暖炉のように見えてくる。玄関先やバルコニーで使うにもいいし、アウトドアキャンプやガレージで作業する時にも最適だろう。赤い灯りから温もりとリラックスした寛ぎが広がっていく。
【Items】
ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン/36,300円(税込み)
反射板が熱を前面へ放射するため、素早く広範囲に暖かさが広がり、コンパクトでも高い暖房能力で、空間を優しく暖めてくれる。「圧力感知安全装置」「不完全燃焼防止装置」「転倒時消火装置」「立消え安全装置」と4つの安全装置を搭載。本体の重量は4.2kg程度で、背面上部には取っ手が付いているので簡単に持ち運びが可能。使用燃料はカセットボンベ。
ブルーフレーム ヒーター/54,780円(税込み)
イギリスで誕生したブルーフレーム〈青い炎〉は、90余年にわたり多くの人々の心とからだを暖めつづけ、今もなお、時を超えて愛されつづけているベストセラー。使用燃料は灯油。
センゴクアラジン ポータブルガスストーブ/34,100円(税込み)
ブルーフレームをモチーフにした可愛らしいフォルムのガスストーブ。コンパクトなサイズは持ち運びにも最適で、ポップなカラーバリエーションも用意。使用燃料はカセットボンベ。
●問い合わせ先:日本エー・アイ・シー TEL0120-88-3090 https://aladdin-aic.com/