
ワールドプレミアは間もなくか?
ポルシェは昨年秋、フェイスリフトされた911ターボファミリーが2025年後半に生産に入ることを発表、また、GTSと同様のハイブリッドパワートレインを搭載することも明らかにした。
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2025テストシーズンが再開した、ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、ほぼカモフラージュが削がれている。
約半年前に目撃された911ターボSプロトタイプと比較すると、この最新プロトタイプでは、フロントエンドのビニールだけでなく、エアインテークを覆う偽装も取り除かれている。また、3本の細い水平バーはなく、5つの垂直フラップが露出している。ヘッドライトは新型911フェイスリフトと同じで、LEDデイタイムランニングライトと方向指示器が一体化され、バンパー上部のLEDデイタイムランニングライトのデカールのみが偽物だ。
足回りでは、中央ロックナット付きの鍛造合金ホイールと、印象的なカーボンセラミックブレーキが装備されている。もちろん、リアセクションも刷新される。外側の端に垂直の通気口が設けられ、新デザインのクワッドエキゾーストパイプが採用されている。また、センターセクション、リブのアクセント、再配置されたリフレクターも確認できる。
内装では、ロールケージはないものの、後部座席がないことがわかる。湾曲した12.6インチのデジタル計器クラスター、10.9インチのインフォテインメントシステム、改良されたスイッチギアを搭載する予定となっている。
スペック詳細は確定していないが、現行の911ターボには、最高出力580ps、最大トルク749Nmを発揮する3.7L水平対向6気筒ツインターボエンジンが搭載されている。一方ターボSでは、同エンジンによって最高出力649ps、最大トルク799Nmへ向上する。
新型では、新開発の3.6L水平対向6気筒エンジンに、1.9kWhのバッテリーパック最大54ps/40kWと149Nmのトルクを生み出す、統合型電気モーターを搭載する「911GTS」がヒントになるだろう。これにより、システム合計出力は539ps、最大トルクは608Nmを発揮する。
GTSでは前モデルと比較して60psの増加があった。ターボラインアップも同様に向上するなら、出力は710ps/522kW程度と予想される。
911ターボS改良新型のワールドプレミアは、プロトタイプの状態からしても今後数週間以内とみられる。