世界85ヶ国を舞台に展開
ボルボ・カーズは2026年3月第1週より、これまでで最大規模となる無線(OTA)ソフトウェア・アップデートを順次開始すると発表した。
【画像4枚】約250万台のボルボ車が新ユーザー・エクスペリエンス「Volvo Car UX」を受信!
時間の経過とともにクルマをより良くしていく
世界85カ国・約250万台のボルボ車が、「Volvo Car UX」と呼ばれる新しいユーザー・エクスペリエンスを受信することとなり、これによって、より直感的な新しいユーザー・エクスペリエンスが世界中の数百万のユーザーに提供されるのだという。
センターディスプレイにはより使いやすい新レイアウトが導入され、各機能にアクセスするまでのタップ回数を減らし、より速く簡単に、直感的な操作で車両とやりとりできるようになるとのこと。Googleビルトイン搭載のボルボ車、かつ2020年以降生産の車両の場合、このアップグレードを無償で受けられる。定期的なソフトウェア・アップデートによって、時間の経過とともに車両をより良くしていくという同社の戦略に沿った取り組みだ。
ボルボ・カーズの最高技術責任者アンダース・ベル氏は以下のように述べている。
「今回のアップデートは、自動車業界の歴史においても最大級のOTAアップデートのひとつです。ボルボ・カーズが長年にわたり自社のソフトウェア基盤へ投資してきた成果を活かし、数百万ものお客様の毎日のクルマでの体験を向上させるものです。新しいユーザー・エクスペリエンスは、ドライバーが最もよく使う操作部分に大幅な進化をもたらし、お客様のニーズや期待に直接応えるものです」

このアップデートにより、全ボルボ車が現代的で一貫したデザインの考え方に統一されるかたちだ。3年前のXC40でも、最新のEX90と同様に「快適でスムーズな操作」が行えるという訳である。
何が変わるのか…?
今回最大の変更点となるのは、画面上のコンテンツだという。地図やメディア、電話など最もよく使うであろうアプリや操作が、ホーム画面にまとめて表示されるように変更される。これにより、例えばナビゲーション案内を使いながら音楽を変えたい場合でも、Googleマップの画面を離れて操作する必要がなくなったという。状況に応じて表示内容が変わるコンテクスチュアルバーも設けられ、直近で使用したアプリなども表示。
プラグインハイブリッド車のドライバーにとっては、新しいユーザー・エクスペリエンスにより、電動パワートレインをより効果的に活用しやすくなるとのこと。ホーム画面の「ドライブモード」から、「ピュア」モードを含む各種モードに簡単にアクセス可能となり、ハイブリッド走行から電気のみの走行への切り替えがワンタップで行えるようになるとされている。
上記アップデートとあわせてボルボは、Googleビルトインを搭載しながらPilot Assist(パイロット・アシスト)を備えていないすべてのユーザーに対し、この機能を購入して車両にダウンロードできるようにもすると述べている。
【ル・ボラン編集部より】
ボルボが標榜する「引き算の美学」は、物理ボタンの削減から、いよいよソフトウェアの成熟へと至った。かつて機能のディスプレイ集約は、階層の深さが走行中の操作性に課題を残す場面もあった。しかし今回のOTAは違う。ナビとメディアを同画面に配しタップ数を減らすアプローチは、ドライバーの認知負荷を削ぎ落とす「安全性」のデジタル的解釈である。3年前のXC40が最新のEX90と同等の知性を持つ。愛車が歳を取らないという、北欧らしい静かなる革命だ。
【画像4枚】約250万台のボルボ車が新ユーザー・エクスペリエンス「Volvo Car UX」を受信!