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【写真34枚】完全自動ルーフを得た新型「ポルシェ 911 GT3 S/C」。510ps自然吸気×6速MTが示す大人の最適解

ポルシェ 911 GT3 S/C
ポルシェ 911 GT3 S/C ストリートスタイルパッケージ

9000回転の咆哮を空へ放つ。GTファミリーが提示する、もうひとつの「極致」

ポルシェは2026年4月14日、GTファミリーの新たなメンバーとして「911 GT3 S/C」を発表した。この新型車は、高回転型の4.0L自然吸気ボクサーエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせた、純粋なドライビングプレジャーを追求する2シーターモデル。911 GT3として初めて完全自動のコンバーチブルルーフを採用し、過去の「スピードスター」とは異なり、限定モデルではないオープンモデルとしてラインナップに加わった。

【画像34枚】MT専用のストイックなコクピット。軽量化を極めた「ポルシェ 911 GT3 S/C」の造形美を凝視する

NAフラット66MTが奏でる極上のアコースティック

ポルシェ911 GT3 S/Cは、911 S/Tの軽量設計と911 GT3の自然吸気4.0L水平対向エンジンを融合させたモデルである。最高出力は375kW(510ps)、最大トルクは450Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は313km/hに達する。組み合わせられるのは、軽量でクロスレシオの6速マニュアルスポーツトランスミッションのみで、徹底したドライバーズカーとしての位置づけを明確にしている。

最新の排出ガス基準に適合するため2つの微粒子フィルターと4つの触媒コンバーターを備えながらも、ルーフを開けた際にはポルシェならではのエモーショナルなサウンドがさらに際立つ設計となっている。許容最高回転数は9000rpmに設定されており、好みに応じてメーターパネルの表示を回転させ、レッドゾーンを12時の位置に配置することも可能だ。

オープン化のネガを消し去る、1497kgへの飽くなき削ぎ落としとGT3譲りのシャシー

特筆すべきは、完全自動のソフトトップを備えながらも車両重量をわずか1497kgに抑え込んでいる点である。これは2019年の991型911スピードスターと比較しても約30kgの増加にとどまっている。ボンネット、フロントフェンダー、ドアにはカーボンファイバーが使用されており、これらは911 S/Tから引き継がれた軽量ボディコンポーネントだ。

さらに、標準装備されるPCCBブレーキシステムは鋳鉄製ブレーキに比べて20kg以上の軽量化に貢献し、20インチ(フロント)および21インチ(リア)の軽量マグネシウム製センターロックホイールにより回転質量も約9kg削減されている。シャシーにはオープンモデルの911として初めてダブルウィッシュボーン式フロントアクスルが採用され、ツーリングパッケージ仕様の911 GT3に準じたセッティングが施されている。

革新のマグネシウム製ルーフとオープントップ初の専用エアロ

新たに採用された完全自動の軽量ルーフシステムには、革新的なマグネシウム製の骨組みが使用されている。これにより、閉じた状態でもファブリックの下に構造材が透けることなく、911特有の優美なフライラインを維持したクーペのようなルーフラインを実現している。このルーフは約12秒で開閉可能で、50km/h以下であれば走行中でも操作できる。

エクステリアは、ブラックのフロントガラスフレームとマトリックスLEDヘッドライトによって独自の外観が与えられ、コンバーチブルルーフの911としては初めて格納式リアスポイラーにガーニーフラップが装着された。

走りに集中するための2座空間と、個性を主張する「ストリートスタイルパッケージ」

室内は純粋な2シーターとして設計され、4way電動調節式のスポーツシートプラスが標準装備されている。さらに個性を引き立てるオプションとして「ストリートスタイルパッケージ」が用意されており、パイロレッドの装飾グラフィックや、スレートグレー、ガーズレッドなどを組み合わせた4トーンの編み込みレザーシートなどを選択できる。

リアキャビン用の軽量ストレージボックス(容量80L、重量10kg)や、車両のデザインに合わせたポルシェデザインの専用クロノグラフ時計もアクセサリーとして提供される。なお、新型911 GT3 S/Cはすでに本国では注文の受付を開始している。

【ル・ボラン編集部より】

GT3の心臓部に完全自動ソフトトップを組み合わせた新型は、一見すると矛盾を孕むモデルだ。しかし狙いは明確で、9000rpmまで回る自然吸気エンジンの咆哮を直接鼓膜へ届けるためである。厳しい排出ガス基準に適合させつつ、屋根の開放を最高のアコースティックチューニングとしているのだ。1497kgの軽量ボディと6速MTのみの設定は、歴代の「シャシーファスター」哲学を公道の速度域で味わい尽くすための、極めて贅沢な大人の流儀なのである。

なお、4月24日(金)発売予定の『ル・ボラン』(2026年6月号)では、巻頭特集「絶対、ポルシェ。」と題して、ポルシェの今を徹底分析。911ターボSの国内初市場レポートや、新型カイエン・エレクトリックの海外試乗、そして数々のポルシェ現行モデルの乗り比べなど、本誌でしか読めない深掘り記事を満載してお届けする。
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【画像34枚】MT専用のストイックなコクピット。軽量化を極めた「ポルシェ 911 GT3 S/C」の造形美を凝視する

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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