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テーブルひとつに120時間。ロールス・ロイスが「海」をテーマに掲げたワンオフ「ファントム・レガッタ」を初公開

究極のラグジュアリーは「海」

ロールス・ロイスは2026年7月2日、世界に1台の「ファントム・エクステンデッド」である「ファントム・レガッタ」を発表した。このモデルは、2026年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて、世界初公開される。

【画像17枚】ヨットをテーマにした究極のロールス・ロイス、その圧巻の美しさを実感!

エクステリア:海岸の色彩をまとったツートーン仕上げ

このファントム・レガッタは、英国南海岸のレーシング・ヨットや、歴史的な「カウズ・ウィーク」をはじめとして毎年夏にソレント海峡で開催されるレガッタへのオマージュとなる、世界に1台の「ファントム・エクステンデッド」のコミッション・モデルである。

近隣のチチェスター・ハーバーとともに広がるこれらの海域は、2026年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」の期間中、同車が公開されるグッドウッド・エステートから見渡すことができる。また、同海域はブランドの共同創設者ヘンリー・ロイス卿ゆかりの地でもある。彼の愛した邸宅「エルムステッド」は、現在のブランド本社からわずか8マイル離れた海岸沿いの村、ウェスト・ウィッタリングに位置している。

そのエクステリアは、イングリッシュ・ホワイトの下部ボディに、深い海の色を模したレガッタ・ブルーの上部ボディを組み合わせた、手作業によるツートーンカラー仕上げが施されている。これは、ヨットの船体と水面が交わるラインをイメージしたものだという。

また足元には22インチのフルポリッシュ・ディスクホイールが装着され、その鏡面仕上げはレーシング・ヨットの磨き上げられたスチール製ウィンチを連想させるデザインとなっている。

インテリア:満帆のヨットをイメージ

内装のカラーリングは、下部に深い青い海、上部に白い帆布を配することで、総帆を張ったヨットの姿を想起させることを狙いとした構成。フロントシート側はネイビー・ブルーのレザーで設えられ、リアスイート側は帆布や航跡を示唆するグレース・ホワイトで仕上げられた。

シートやドアのパイピング、コントラストステッチ、ステアリングホイールにはこれら両方のトーンが取り入れられているほか、RRモノグラムには、澄んだ沿岸の海水を表すターコイズ色の「トゥルケーゼ」による刺繍が施されている。

ウッドパネル(ウッドヴェニア)には、ピアノ・ミロリとオープンポア・ロイヤル・ウォールナットの組み合わせを採用。ウォーターフォール(後席間のウッドパネル)、リアドア、ピクニックテーブルのトップには、手作業によるサテン仕上げが施されている。

特にピクニックテーブルの制作には、約120時間もの精密な職人技が投じられたという。ヨットの甲板(デッキ)を模したこのテーブルは、木目の均一性を保つために同じ木材の断面から切り出された16枚のロイヤル・ウォールナットの「板」で構成されている。これらの板は中心から外側に向かって手作業で敷き詰められ、左右対称のブックマッチ効果を生み出している。

板と板の間には、デッキのコーキング(目地)のように、継ぎ目が出ないよう一枚の木材から切り出された幅わずか2ミリメートルの薄いブラック・ボリバー材が配されている。

室内のさらなるディテール:海をテーマに職人技が結晶

インテリアの中心を飾るのは、室内の全幅にわたって広がる手描きのギャラリー・アートワークである。「ウォーターカラー(水彩画)」と名付けられたこの作品は、オープンポア(塗料で埋めきらずに道管を開いた状態)の木材基板をベースに、特別に開発された塗料を用いて同社のインハウス・アーティストが制作したものだ。

ここでは波や外洋のダイナミックな動きを捉えるため、アーティストは新たなブレンディング技術を考案。海を忠実に表現するというビジョンを具現化すべく、多数のテストパネルを用いて色彩や塗布方法の試行錯誤と微調整を2週間にわたり重ねて完成させたという。

天井部には、職人たちの手によるビスポークの「スターライト・ヘッドライナー」が広がる。手作業で配置された1,307個の光ファイバーによる「星」のパターンは、ワイト島周辺の渦巻く潮流からインスピレーションを得たデザインとされる。この精巧な意匠は、イルミネーテッド・ドア(光るドアパネル)によってさらに強調されている。

さらに隠されたディテールも存在する。「アイボール(目玉)」型エアコン吹き出し口(エアベント)それぞれに地理座標が刻印されており、吹き出し口を前方に傾けたときにのみ視認できるようになっているのである。

具体的には、助手席側ベントにはグッドウッド・ハウスの座標(北緯50°52’12″、西経00°44’24″)、運転席側ベントにはロールス・ロイス本社の座標(北緯50°51’13″、西経00°44’40″)が記されている。これら互いに1マイル以内に位置する2つの拠点の座標は、ファントム・レガッタが誕生した地を象徴するものとなっている。

同社のビスポーク責任者であるフィル・ファーブル・ドゥ・ラ・グランジュ氏は、次のようにコメントしている。

「ファントム・レガッタは、グッドウッドのロールス・ロイス本社にいるデザイナー、エンジニア、そして職人たちが、彼らの目の前にある海からインスピレーションを得て生み出した作品です。ヨットの精神、すなわちその色彩、素材、そしてスピード感を、ファントム・エクステンデッドの静寂の中へと持ち込んでいます」

「さらにそれ以上に、このモデルはロールス・ロイスのビスポークに何ができるかを示しています。塗料、レザー、ウッド、そしてメタルを使い、それぞれが可能な限り最高水準で手作業により作られ、エレガントな物語を語っているのです」

【ル・ボラン編集部より】

ロールス・ロイスが誇る絶対的な静寂空間に、躍動する「海」の気配を封じ込めた意欲作である。ファントムが体現している、「外界からの完全なる隔絶」という特異な個性。本作は、その完璧な静寂が担保されているからこそ、波のうねりやヨットの帆がはらむ風の音が、視覚と触覚を通じて乗員の脳内に響くという見事な仕掛けだ。ヘンリー・ロイス卿ゆかりの地をモチーフに選んだ点は、ブランドの歴史的ルーツへの回帰でもある。単なる豪華なビスポークを超え、クルマを環境芸術へと昇華させる哲学に感嘆させられる。

【画像17枚】ヨットをテーマにした究極のロールス・ロイス、その圧巻の美しさを実感!

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
Photo: Rolls-Royce Motor Cars

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