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【海外試乗】SF90から劇的進化。新型フェラーリ849テスタロッサ・スパイダー、青空の下で1050psが放つ驚きの動的クオリティ《LE VOLANT LAB》

フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーと西川 淳氏
フェラーリ849テスタロッサ・スパイダー
フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーと西川 淳氏
フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーと西川 淳氏
フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーと西川 淳氏
フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーと西川 淳氏
フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーと西川 淳氏

スペイン・テネリフェ島で1050psのオープンエアを満喫

フェラーリの量産ミドシップを牽引したSF90スパイダーの後継として、新型PHEV「849テスタロッサ・スパイダー」が登場した。伝説的な「赤いヘッド」の名を復活させたこの最新モデルは、V8ツインターボと3基の電気モーターを組み合わせ、システム総出力1050psという驚愕のスペックを誇る。青空の下でどのような官能的なパフォーマンスを見せるのか。モータージャーナリスト西川 淳氏による海外試乗レポートをお届けする。

【画像59枚】赤いヘッドは伊達じゃない。1050psを誇る「849テスタロッサ・スパイダー」の流麗なオープン姿を全方位から見る

車名「849テスタロッサ」に込められたフェラーリの矜持

849テスタロッサ・スパイダーの国際試乗会がスペイン領テネリフェ島で今年の7月に開催された。SF90ストラダーレ&スパイダー、つまりマラネッロのポートフォリオにおいて量産ミドシップモデルの最右翼、彼らのいうところのパイロットモデルの頂点に立っていたモデルの後継である。昨年9月にデビュー。クーペとスパイダーを同時に発表したが、生産の立ち上がりタイミングに差があった。そのため、クーペの方は昨年12月にテストできたのだが、スパイダーの試乗は半年遅れになったのだ。

フロントに2基、リアに1基の電気モーターを備え、そこへ最新世代のV8ツインターボを組み合わせたプラグインハイブリッドの極めて現代的なスーパーカーである。V8だけで830ps、システム全体では1050psに達するから、もはやハイパーカーの領域だ。お値段もスパイダーで7000万円を超えてきた。

ちなみに車名の849という数字は、8気筒であることと気筒あたり499ccという排気量に由来する。“テスタロッサ”は、赤く塗られたカムカバーを持つ往年のレーシングフェラーリ、500TR(4気筒)や250TRのテスタ・ロッサ=赤いヘッドに端を発し、1984年登場のサイドフィンもユニークなリアミド12気筒モデル名で一世を風靡した、フェラーリ・ファンならずとも憧れのネーミングである。とはいえ決して懐古趣味ではない。乱用でもない。ロードカーとして最高のテクノロジーを積んだモデルであることの、それは宣言であると受け止めるべきだ。

F80の血統を感じさせる造形。600万円の追加投資は「得」か?

SF90のスタイルが、どちらかといえばF8のようなV8ミドシップに近いスタイルであったのに対して、849テスタロッサは明らかに新しいカタチである。いささか乱暴にいえば、最新フラッグシップのドーディチ・チリンドリ(12Cilindri)と、最強スペチアーレのF80を掛け合わせたような造形だ。

リトラクタブルハードトップの基本システムと開閉作法はSF90スパイダー譲り。ルーフは45km/hまでなら走行中でも約14秒で開閉できる。開けた状態でも空力性能をクーペに限りなく近づけるため、トノカバーブリッジやウィンドウの形状を専用デザインとした。シート背後のウィンドキャッチャーは、室内での乱流防止に効いている。

前述したように、クーペには海外でのサーキットテストに加え、国内の一般道でもすでに乗っている。その印象と、SF90時代におけるクーペとスパイダーの関係からして、おそらく今回も、クーペと基本的に変わらぬパフォーマンスをみせるはずだと予想した。結論から言うと、事実、その通りだった。ならば、好きな時に青空を楽しめる方が得じゃないか。たとえ600万円のエクストラコストを払ったとしても……。

所有欲を満たす美しきコクピットと、無音で走り出す意外な歓び

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Photo: Ferrari S.p.A.

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