新旧レンジローバー奇跡の競演
レンジローバーは、2026年8月14日に開催されたRMサザビーズ主催のモントレー・オークションにおいて、特別な「RANGE ROVER MATCHED PAIR(レンジローバー・マッチドペア)」が入札競争の結果、96万7500ドル(買手手数料込み。約1億5500万円)で落札されたことを発表した。
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レストアには2000時間!
このマッチドペアとは、入念なレストアを施した1993年式「RANGE ROVER CLASSIC(レンジローバー・クラシック)」と、米国市場向け第1号車となる「RANGE ROVER SV ULTRA(レンジローバーSVウルトラ)」2027年モデルの2台ペアだ。ヘリテージと現代のモデルをいわば融合させた、希少な組み合わせとなる。
モントレー・カー・ウィークを通じて大きな注目を集めたこのペアには、オークション会場、オンライン、電話を通じて多くの入札申し込みが寄せられた。入札は50万ドルから開始され、その後10万ドル刻みで急速に上昇。最終的に87万5000ドルでハンマーが下ろされ、買手手数料を含む落札価格は96万7500ドルとなった。
このペアは7月に初公開されたもので、ラグジュアリーSUVのパイオニアと、その現代版フラッグシップモデルの、特別な関係性を示すために企画されたという。レンジローバー・クラシックには、レンジローバー主導による約2000時間におよぶレストアプログラムが適用され、卓越したクラフトマンシップと真正性、そして細部にまで行き届いたこだわりが体現されているとされる。

レンジローバー担当マネージング・ディレクターであるマーティン・リンパート氏は次のように述べた。
「モントレー・カー・ウィーク期間中に寄せられたレンジローバー・クラシックへの反響は非常に大きく、レンジローバーが世代を超えて愛され続けていることを改めて示すものとなりました。緻密なレストアを施したレンジローバー・クラシックと、米国市場向け第1号車を揃えることは、レンジローバーの豊かなヘリテージと、時代を超えて受け継がれる現代の魅力を称える、またとない機会となりました」
「両モデルの根底にある哲学は共通しています。それは、余裕のある卓越した走破性能、無駄を削ぎ落としたデザイン、そして聖域のように静寂に包まれた室内空間です。両モデルの間には数十年の時の隔たりがありますが、真のラグジュアリーとは何かを物語っています。真のラグジュアリーとは、単に要素を付け加えることではなく、ひとつひとつを熟慮し、磨き上げることによって生まれるものなのです」
【ル・ボラン編集部より】
1993年式と2027年モデル。34年の時を隔てた2台が並び立ち、何の違和感も生じないことこそレンジローバー最大の凄みである。泥濘をものともしない無骨な走破性と、外界から隔絶されたかのような静寂。本来交わるはずのない泥臭さと優雅さを、黎明期から極めて高い次元で同居させてきたのがこのブランドだ。今回のマッチドペアへの熱狂は、単なるノスタルジーではない。過剰な装飾を排した引き算の美学を貫き、時代を超えて哲学を磨き上げ続けてきたブレない姿勢に対する、世界的な賞賛に他ならない。
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