ニュース&トピックス

「実用車は平凡である必要はない」シトロエン、伝説の小型商用車をEVで蘇らせる粋な「2CV フルゴネット・コンセプト」を世界初公開

シトロエン「2CV フルゴネット・コンセプト」がパリで界初公開

シトロエンは2026年10月のパリ・モーターショーにおいて、小型商用車の歴史に消えることのない足跡を残した名車に、現代的な解釈を加えた「2CV フルゴネット・コンセプト」を公開した。同時に発表された「2CV コンセプト」の商用バージョンにあたるこのモデルは、一目でそれと分かる愛らしいデザインと実用性を兼ね備えた電気自動車としてデザインされている。かつて世界中の職人や配達員を支えた名車の精神が、自由な発想のもとに現代のモビリティとしてよみがえった。

【画像12枚】時代を超えた愛らしさ。現代に蘇ったプロフェッショナルの相棒「2CV フルゴネット・コンセプト」の姿

働く人々の日常に寄り添う「魂」を持ったデザイン

かつての2CV フルゴネットは、何世代にもわたって職人や商店主、配達員といったプロフェッショナルたちのビジネスを支え続けてきた存在である。今回のコンセプトモデルは、シトロエンのデザイナーたちが自発的な情熱をもって取り組んだプロジェクトから誕生した。彼らは、当時の2CV フルゴネットが持っていた精神を現代のニーズに合わせて再解釈し、単なる仕事道具の枠に収まらない、個性的で親しみやすい車両を創り上げたのである。

シトロエンおよびDSオートモビルの最高経営責任者を務めるグザヴィエ・シャルドンは、かつての2CVフルゴネットが日常生活の一部であり、他の商用車にはない「魂」を持っていたと語る。実用的であることが決して平凡であることを意味するわけではないという哲学のもと、手に入れやすく独創性を備えた現代の電気自動車として、当時の精神をよみがえらせたのである。

本質を追求した、人間中心の電動モビリティ

このコンセプトモデルは、同時に披露された「2CV コンセプト」をベースとした小型商用車版として位置づけられている。車両の開発にあたっては、基本原則である「本質への集中」や「独創的なデザイン」、そして日々の業務における「使いやすさへの配慮」がそのまま引き継がれた。プロフェッショナルの現場に、シンプルで使う喜びを感じられる、人間味あふれる電動モビリティの形を提案している。

シトロエンは1世紀以上にわたり、働く人々やビジネスを展開するプロフェッショナルたちと深い信頼関係を築いてきた。日常的に移動を伴う人々の生活をより快適で楽なものにする車両を提供し続けることは、ブランドのDNAに深く刻まれた使命でもある。このコンセプトモデルは、そうしたビジネスユーザーに対する長年のコミットメントを改めて強調する存在となっている。

未来へのインスピレーションを与える情熱の結晶

今回発表された2CV フルゴネット・コンセプトは、何よりもシトロエンのデザイナーたちによる自由な表現の場であり、彼らの情熱の結晶である。一つの時代を象徴し、現在でも人々に独特の感情や共感を呼び起こす名車を復活させたいという、純粋な欲求から生み出されたデザインスタディである。

現時点では、このコンセプトが短期間のうちにそのまま将来の市販モデルとして登場することを示唆するものではない。しかし、このプロジェクトを通じて新たなクルマづくりの可能性が開かれたことは間違いなく、2CV フルゴネットの持つ本質的な精神が、現代においても驚くほど的を射ており、多くの人々にインスピレーションを与え続けていることを力強く証明している。

【ル・ボラン編集部より】

かつてフランスの路地裏を支えた「2CV フルゴネット」の精神は、現代のベルランゴにも色濃く受け継がれている。我々が近年の試乗で高く評価してきたのも、プロユース由来の合理的な空間と、シトロエン伝統の優しい乗り心地や正確な舵の効きが見事に共存している点だ。今回のコンセプトは、電動化時代にあっても「働くクルマ」を決して無味乾燥な道具に終わらせないというブランドの矜持を感じさせる。引き算の美学から生まれる機能美と豊かな人間味。この粋な発想こそ、シトロエンの真骨頂である。

【画像12枚】時代を超えた愛らしさ。現代に蘇ったプロフェッショナルの相棒「2CV フルゴネット・コンセプト」の姿

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
Photo: Stellantis

注目の記事
注目の記事

RANKING