最大航続距離700kmを実現する高級サルーンのコンセプト
ダイムラーは9月10日に開幕したフランクフルト・モーターショー2019において、EVのコンセプトモデル「メルセデス・ベンツ・ヴィジョンEQS」を世界初公開した。
ヴィジョンEQSは、メルセデス・ベンツの新世代電気駆動モデル「EQ」シリーズの将来像を示す高級サルーンのコンセプト。先ごろ日本にも導入されたSUVの「EQC」、そして同ショーでも披露されたミニバンの「EQV」に続く第3のボディの登場を示唆するモデルといえる。
このモデルには、前後アクスルにそれぞれモーターを搭載して四輪を駆動する。モーターは総合で最高出力350kW(469ps)以上、最大トルク約760Nmを発揮し、0-100km/h加速を4.5秒以下でこなす加速性能が与えられている。最高速は200km/h以上をマークするという。
優れたエネルギー効率を備えたバッテリーが搭載され、航続距離は最大で700kmを実現。充電出力350kWの設備を使えば20分未満で80%まで充電が完了できる。
また、このコンセプトモデルには「ヴィジョンEQSテクノロジープラットフォーム」と呼ぶスケーラブルな電気駆動プラットフォームを採用。今後、このプラットフォームをベースにさまざまなカテゴリーのモデルを展開していくことが予想される。
デザインはメルセデス・ベンツの未来を示す「one bow」プロポーションが取り入れられ、将来の大型EVサルーン像が表現された。内外装にわたり滑らかなラインが用いられ、高級感を演出しているのもこのコンセプトの特色だ。レベル3自動運転システムをはじめ、高度なテクノロジーを組み合わせてラグジュアリーなスタイルを構築している。