モータースポーツ

これが最終バージョン! ラリー仕様の「アルピーヌA110」が正式デビュー

300ps以上を発揮する1.8ターボと6速シーケンシャルギヤボックスを搭載

ルノーは9月上旬、5月に発表されたアルピーヌA110のラリー仕様「アルピーヌA110ラリー」を、プライベーター向けに2019年末から発売すると発表した。予定販売価格は15万ユーロ(約1790万円)からだ。

フランスのレーシングチーム「シグナテック」によって設計・開発されたA110ラリーは、すでに発表されている「A110 GT4」や「A110カップ」と同様に、軽量なアルミニウムシャシーが採用されている。

6速シーケンシャルギヤボックスを組み合わせる1.8Lターボエンジンは300ps以上を発揮。加えて、リミテッドスリップディファレンシャルやブレンボ製ブレーキシステム、ボッシュ製モータースポーツ用ABS、調整式トラクションコントロールなどを搭載し、ラリーシーンでのパフォーマンスを高めている。FIA公認のロールケージを張るコックピットは、6点式シートベルト付きのサベルト製バケットシートなどが装備されている。

開発にあたっては、フレンチラリーのチャンピオンであるエマニュエル・ギグ選手と、2015年のフレンチジュニアラリーのチャンピオンであるローラン・ペリエ選手によって集中的なプログラムを実施。この2選手は開発作業の大部分を担い、信頼性のテストしたほか、車両の基本的なセッティングを決めた。

車両セッティングの方向性は、可能な限り多目的で運転しやすく、手頃な価格にするもので、プロだけでなく、ジェントルマンドライバーや若手ドライバーにも扱いやすいものにしたという。

現在アルピーヌとシグナテックはFIA R-GTのホモロゲーションの取得に取り組んでいる。今後数週間のうちには取得し、2020年初頭には顧客に納車する見通しとのこと。

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